外国人の買い越しが続くも
相場は短期の調整局面入り

【第184回】2012年3月28日公開(2012年5月8日更新)
山独活継二(エクイティトレーダー)

 現物株を売買する投資家とオプション取引を売買する投資家は違う投資スタンスを持つ主体と考えられる。先物の枚数を上回って売買されているオプションの枚数は現物のヘッジなどではないとみることができる。それによりオプション取引をする投資家の意向を反映したと判断した。

 2005年から07年にかけての上昇相場では、外国人投資家は下落リスクに備えて売りのポジションを増やした。それに対して、個人投資家は上昇を期待して買いのポジションを積み重ねていった。

 現状では、外国人、個人のポジションとも買い・売りどちらにも偏っていない。その点からは、VIXインデックス(恐怖指数)の下落などボラティリティ(相場の変動幅)は低下してきているものの、投資家はまだ安心して市場に戻ってきている状況ではないと考えられる。それ故、株式相場はここでいったんピークをつけてもおかしくなく、短期的な調整局面にあるとみられる。

 リーマンショック後の停滞相場を上抜けるには、投資家が一方向にポジションを偏らせることができるような、第2、第3の上昇波をもたらす好材料が不可欠だ。

(エクイティトレーダー 山独活継二)

週刊ダイヤモンド

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