本稿執筆時点(10月30日)では、11月3日の米国大統領選挙を控えて株式市場は値動きが小さい状態が続いている。過去の大統領選挙前後のS&P500指数の動きを見ると(次ページの上図参照)、今回と同じように投票日前20日間程度は様子見となり株価は動かず、投票日後には上下に動いてゆくという傾向が見て取れる。

 大統領選挙の結果は見通せないものの、11月3日以降の株価はこれまでとは違い、大きな変動があるかもしれないと考えている。

 特にバイデン氏が勝利した場合には、株式市場の動向に敏感なトランプ政権とは違った政権が誕生することになり、株式市場は一時的に不透明感を増すかもしれない。今回は選挙結果が発表されるまで時間がかかるかもしれず、新型コロナウイルスの感染拡大の懸念もあり、いつにも増して大統領選挙への注目度は高い。