2018年度に注目すべき業種、テーマの見極め方は? プロが株価上昇の要素として指摘している3つのポイントを紹介!
2018年3月期の決算発表が出そろったが、上場企業全体では、6期連続で増益、2期連続で最高益を更新して着地した。もっとも、株価にとって大事なのは実績よりも今後の見通し。そこで、発売中のダイヤモンド・ザイ7月号では「最新決算でわかった、今こそ"買い"の本命株24銘柄」を特集している。
今回はその中から、「2018年度の注目の業種・テーマ」に関する記事を抜粋して紹介!
製品価格に転嫁できる「商品力」を持ち、
値上げしても強い会社が有望!
まずは、マネックス証券のストラテジスト・広木隆さんと、野村證券のストラテジスト・伊藤高志さんによる、今後の日経平均株価の予想と、注目業種などについての見方を紹介しよう。
2人とも、今後の見通しは「強気」となっている。広木さんは「2018年度は業種内で優劣がつく1年になる」と指摘する。
「キーワードは『コストプッシュ』(※生産コストの上昇によって起こるインフレ)。人件費だけでなく、原材料や輸送コストが上昇。そのコストを価格転嫁できる企業が強い」(広木さん)
例えば「コマツ(6301)」は市場予想に届かずに売られたものの、広木さんの評価は悪くない。為替想定が1ドル=100円で460億円の減益となっているが、値上げで244億円、物流コスト改善などで290億円の増益を見込んでいるからだ。
「値上げができる『コマツ』は強いし、値上げが難しい『日立建機(6305)』は厳しい。昨年でいえば、『花王(4452)』『TOTO(5332)』が値上げに成功。ブランド力があまりなく、値上げができなかった『パイオニア(6773)』は赤字が拡大した」(広木さん)
伊藤さんも、サービス価格の変化に注目する。
「デフレ脱却が見えてきて、ヒトやモノの道路輸送、派遣などの職業紹介などは価格上昇が顕著。単なる情報提供は価格が下落していますが、ソフトウェア開発など付加価値の高いものは価格が上がっています」(伊藤さん)
利益還元だけでなく成長への投資も重要!
企業の“お金の使い方”に注目!
前期の空前の決算で内部留保がさらに積み上がっているが、伊藤さん、広木さんともに企業のお金の使い方にも注目すべきと指摘する。
「市場の期待は、増配や自社株買いなどの株主還元だが、大切なのは成長と還元のバランス。投資をしないと中長期では成長できない。例えば『アステラス製薬(4503)』は自社株買いをしつつ、堅実なM&Aを着々と実施。7期連続で増配も見込んでいる。こういった会社は評価される可能性が高い」(広木さん)
さらに、「訪日外国人の増加も、引き続き日本株には追い風となる」と、財産ネットの藤本誠之さんは見る。
「東京だけでなく、地方にもインバウンド消費が加速。今や北海道のニセコなどは日本人より外国人が目立つほど。また、インバウンドだけでなく、中国人に売れる商品を作っている会社は強い。前期、最高益を更新した『資生堂(4911)』や『ヤーマン(6630)』のような美容関連などが該当します。このほか、『安川電機(6506)』など中国での省人化に役立つFA関連にも注目しています」(藤本さん)
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