企業が業績の「上方修正」をする前に株を買って、値上がり益を狙う投資術を伝授!

ダイヤモンド・ザイでは「人気の株500激辛診断&2018年後半の勝ち戦略」を大特集! 投資のプロ100人による日経平均株価の「高値」と「安値」の予測に加え、2018年後半の勝ち戦略を公開。お馴染みの人気株500の激辛診断では、2019年3月期の最新予想を分析している。

今回は「2018年後半の勝ち戦略」の中から、「上方修正期待の株を買う」戦略について抜粋して紹介しよう!

日本企業の業績予想は、いつも保守的で控えめ!

 2018年3月期決算が出そろった。実績は良かったが、一方で2019年3月期の業績見通しは芳しくない。TOPIX500銘柄の純利益の見通しは前期比マイナス3.5%と減益の見通しだ。

 「市場は2ケタの増益を期待していました」(ニッセイ基礎研究所チーフ株式ストラテジストの井出真吾さん)というだけに、多くの市場関係者をガッカリさせる内容だった。

 ところが業績見通しがイマイチであるにもかかわらず、4月末からの決算発表後も株価は下がらなかった。なぜなのか。それは日本企業の業績予想が、いつも極めて保守的だからだ。

 上のグラフは期初に公表する通期の業績予想と実績の差だ。過去5期いずれも、1年前に公表した予想を実績のほうが10%以上も上ブレている。「業績予想が控えめ」というのはもう、日本企業のクセと言っていい。

 過去5期の中でも、特に注目したいのが2016年3月期。原油価格の急落をはじめ、資源価格が軒並み下落。さらに中国株が暴落するチャイナショックが起こるなど厳しい1年だった。加えて、年度後半にはドル円レートが急激に15円近くも円高に進み、予想以上に業績はキツかったはずだ。しかし、その2016年3月期ですら実績は期初予想を11%も上回ったのだ。

為替想定レートを実勢よりも円高に設定している企業や、
第1四半期で早くも上方修正するクセのある企業に注目!

本来の実力よりも低めに公表する、ニッポン企業の性格を市場関係者は見透かしている

 個別企業でいえば、「『トヨタ自動車(7203)』は過去5期、いつも期初予想を実績が上ブレて着地しています。特に2018年3月期の純利益は66%も上回りました。2019年3月期もまた上ブレすると見ています」(井出さん)。

 本来の実力よりも常に低め低めに公表する、保守的で奥ゆかし~い、ニッポン企業の性格を市場関係者はもはや見透かしているのだ。

 業績の上方修正をすると、株価にはプラス要因となる。このため、上方修正する前に、株を買っておけば株価上昇が見込める。

 そこで、為替想定レートを実勢よりも円高に設定していて、円安になれば上方修正が期待できる企業に注目。

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 また、「東映アニメーション(4816)」や「ミネベアミツミ(6479)」のように、本決算が終わったばかりの3月期決算企業で、第1四半期で早くも上方修正するクセがある企業も要チェックだ。

■第1四半期決算で上方修正した3月期決算企業
  2018年3月期
第1四半期の上方修正
上方修正の回数 最新の株価
2018年3月期
通期
2017年3月期
通期
2016年3月期
通期
1位 ◆東映アニメーション(4816・東J・100株)
35.8% 2回 2回
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2位 ◆ジャパンエレベータSHD(6544・東M・100株)
33.3% 2回
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3位 ◆ミネベアミツミ(6479・東1・100株)
19.6% 3回 1回 1回
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ダイヤモンド・ザイ8月号掲載の「人気500銘柄」の投資判断「強気」以上からセレクト。「2018年3月期第1四半期の上方修正」は、第1四半期時点で営業利益の通期見通しを期初予想から上方修正した率。
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