• 新型iPhoneの成否に左右されにくい体質に
アップルは2日、2019年度第1四半期(10-12月期)の売上高見通しを約840億ドルに引き下げた(コンセンサス予想は913億ドル)。クック氏は同日付の投資家向け書簡の中で主な原因として中国を挙げ、「主要新興国である程度の困難を予想していたものの、特に(香港などを含めた)大中華圏での景気減速の大きさは予想外だった」と説明した。さらに同社は他の原因として、iPhone向けのバッテリー交換プログラム、通信事業者の販売奨励金の削減、為替変動を挙げた。だが、最も明白な原因である製品サイクルの失敗については言及しなかった。ここでいう失敗とは、昨年秋に発売した新型iPhoneの機能の魅力が不十分だったことだ。
ニュー・ストリート・リサーチのアナリストであるピエール・フェラギュ氏は、会社見通しの予想未達幅の80%はモデル更新が期待を下回るレベルだったことが原因で、残りが中国によるものだったと推定する。同氏は本誌の取材に対し、「ユーザーは自分のiPhoneを愛するあまり、より長く使用するようになった」と指摘している。
とはいえ顧客の忠誠は依然として良いニュースだ。フェラギュ氏はアップル株の投資判断をニュートラルに引き上げ、アンダーパフォームする理由はもはやないと述べた。
投資家のアップルに対するセンチメントは、iPhone 5Cの失望から大画面のiPhone 6の大成功へ、さらにはiPhone6Sの不振といった具合に、極端な悲観と極端な楽観の間で数年おきに揺れ動いてきた。だが、次回の製品サイクルが平凡なものだったとしても、強固なバランスシート、輝かしいブランド、優良な顧客基盤、ユーザーを捉えて離さないソフトウエアとサービスのエコシステムといった同社の特質は変わらない。



