• マクロ環境の不安定な時期にこそ優れた製品に注目を
業績が予想を下回ったとき、しばしば自社の製品の問題を無視し、外部要因をあげつらう傾向が企業にはある。今年に入って既にアップル(AAPL)、半導体大手インテル(INTC)、画像処理半導体(GPU)大手エヌビディア(NVDA)がさえない業績の主な原因として中国の景気後退を挙げた。だが、ハイテク企業のここ数カ月の話題の中心がマクロ環境であるとしても、投資家は先入観を持たない方がいい。
歴史を振り返ると、不安定な時期に優れた製品が成功を収めた事例はたくさんある。例えばアップルのiPhone(アイフォーン)。2007年の発売から1年後、製品として離陸し始めたころで経済は大恐慌以来の最悪期を迎えた。それにもかかわらず、同社の株価はiPhoneの登場から5年で約5倍に上昇した(S&P500指数は9%下落)。
同様に、エヌビディアがパスカル・アーキテクチャーに基づくグラフィックスカード製品群を発売した2016年5月、半導体業界は景気下降期の真っただ中にあった。だが、新製品がゲームの処理速度を前世代比で50~100%引き上げたことによって大規模な買い替えサイクルが起き、その後の2年間で同社の株価は443%上昇した(S&P500指数は30%上昇)。



