• AMDがサーバー向け高性能プロセッサーを投入、インテルのシェア奪取へ

 では、マクロ懸念を克服する可能性を秘めた製品主導のハイテク・ストーリーとして次に注目されるのは何か。その有力候補が、マイクロプロセッサーに特化した半導体メーカーであるアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)だ。同社は1月29日、堅調な2019年通期売上高ガイダンスを発表し、さらに次世代のサーバー向けマイクロプロセッサーRome(ローム)を2019年半ばに発売すると改めて表明した。

 最高経営責任者(CEO)のリサ・スー氏は本誌の電話インタビューで、2019年に登場する製品ラインアップに関して非常に楽観的であり、Romeによる大幅な性能の向上にけん引された需要は世界経済の減速からの影響を相殺する要因となると述べた。さらに、「マクロ環境に関する質問をよく受ける。懸念があることは認めるが、ある意味で現在の環境にノイズが多いことはご存知の通りだ。当社にとって重要なのは製品に関するストーリーである。傑出した製品を持っていればマクロ環境の影響の一部は緩和される」と指摘した。

 半導体業界を担当するアナリストによると、半導体製造技術におけるAMDの優位性は今後数年にわたり継続するという。Romeには7ナノメートル(nm)の微細加工技術が使用されている。これに対してインテルが2020年初めに出荷する予定の次世代プロセッサーが使用するのは10nmの加工技術だ。製造技術が微細化すればするほどプロセッサーの動作速度は高まり、消費電力が低下する。

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2020年末にはシェア20%を達成する可能性

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