日立が英国で金メダル級の快挙!
がんばれニッポンの鉄道車両

【第12回】2012年8月9日公開(2018年4月11日更新)
ワタナベくん

 もっと鉄分を高めにということであれば、車両製造の専業メーカーがいいでしょう。近畿車輌(7122)近畿日本鉄道(9041)のグループ会社で、西日本旅客鉄道(9021)とも業務提携しています。同社の鉄道車両は、米国、香港、フィリピン、ドバイ、エジプトで活躍中。業界第3位ですが専業メーカーだけあって、鉄分は約98%。鉄道関連株相場が来たときの感応度は文句なしです。

 もう一社、上場している鉄道車両メーカーには日本車輌製造(7102)があります。こちらは東海旅客鉄道(9022)の子会社で、国内では新幹線の総製作車両数No1企業として知られています。海外では7月20日に米イリノイ州に初の海外拠点となる工場を立ち上げ、生産を開始。米国では2階建て客車が親しまれており、また南米ではベネズエラ、ブラジル、アルゼンチン、アジアでは台湾、フィリピン、シンガポール、タイ、インドネシアで通勤電車が活躍しています。

日本車輌製造(7102) 週足3年チャート 

 鉄道関連株相場がきた時によく反応する銘柄としては、日本信号(6741)京三製作所(6742)大同信号(6743)の信号機メーカー、車両ブレーキやホームドアなどのナブテスコ(6268)、パンタグラフや駆動装置の東洋電機製造(6505)などがあります。

 鉄道関連分野の売上比率はそれほど大きくはありませんが、車両関連の重要な技術を持つ企業としては、東芝(6502)三菱電機(6503)富士電機(6504)三菱重工(7011)曙ブレーキ(7238)など。ほかにも電鉄用変電設備の明電舎(6508)、車内や駅舎の装備ではオムロン(6645)森尾電機(6647)小糸製作所(7276)、などがあり、裾野の広い産業であることがわかります。

 海外の鉄道プロジェクトを受注する際には、こうした企業群をまとめてコンソーシアムを組みますが、幹事役は、伊藤忠商事(8001)丸紅(8002)三井物産(8031)住友商事(8053)三菱商事(8058)など商社が担当することが多いようです。

 鉄道関連の事業は動く金額は大きいのですが、落札から納品までに、長い期間がかかります。ところが相場はその時々の旬を追いかけるのが好きで、そこまで気長には付き合ってくれません。鉄道関連株を買うのなら「いつか動き出すだろう」と待つのではなく、発車ベルが鳴ってからご乗車されることをお勧めします!
 

(執筆・株トレーダー ワタナベくん)

セクシーボリンジャー投資法を編み出した、株トレーダー・ワタナベくん。個別銘柄をこよなく愛し、株式市場と格闘する日々から見えてきた、相場の息遣い、上がる銘柄・下がる銘柄、日本株の今後について、徒然なるままにつづる、株エッセイ。著書に『チャートで稼ぐ「株」入門 ~必勝SEXYボリンジャー投資法のすべて~』(ダイヤモンド社)がある。

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