西武ホールディングスの上場で株価下落も
気になるリスクだが、これは新しいライバルの出現が関係する。ライバルといっても営業地域が重なるという意味ではなく、あくまで銘柄としての競合。その新ライバルこそ西武ホールディングスだ。
西武鉄道・所沢駅に隣接する西武ホールディングス本社 早ければ12年末にも上場される
西武鉄道、プリンスホテルなど53社からなる西武ホールディングスは早ければ2012年末にも上場される予定。かつて西武鉄道として上場していたが、証券取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)で04年12月に上場廃止。8年ぶりのカムバックとなる。
「西武ホールディングスの上場に伴い、機関投資家がセクター内のリバランスを図るため、首都圏の鉄道株を売却する可能性があります。特に京成電鉄の場合は、株価が高値圏にあることから早めに売られやすいことも考えられます」(小川さん)
株価が高値圏に到達したことで、短期的な過熱感が出てきた点も否めないと小川さん。
「直近の大幅上昇でPERは15倍以上となり、割安感が解消された印象です。また、航空各社が羽田空港における国際線の便数を相次ぎ増やすなか、旅行客を首都圏からより近い羽田空港に奪われてしまうリスクも考えられます」
業績に貢献しているオリエンタルランドの存在も、考えようによってはリスク要因だ。
「来年(2013年)、東京ディズニーランドが30周年を迎えることからさまざまなイベントを計画しています。これにより、オリエンタルランドは来期も最高益を更新する可能性が高いとみられます」(小川さん)
オリエンタルランドが好業績になれば京成電鉄の業績もアップする。ただ、京成株からオリエンタルランド株への資金移動も今後、十分想定される。そうなれば皮肉というほかはない。
8月14日、京成電鉄の株価はオリエンタルランドの第1四半期の好調さを受けて大幅続伸。ただ、その後は高値圏で小幅な値動きにとどまっている。今後、ここから一服後さらに続伸するか、それとも?



