スカイツリー効果で通期業績上方修正もありうる
京成電鉄本社はスカイツリーの隣(写真手前のビル) 2013年をめどに千葉県市川市に移転 跡地の利用法は現在検討中という
東京スカイツリー関連でまず思い浮かべるのは貨物駅跡地を建設地として提供し、ツリーの運営主体(東武タワースカイツリー)の筆頭株主となっている東武鉄道(%%%9001%%%)だろう。伊勢崎線浅草・押上~東武動物公園間に「東武スカイツリーライン」という愛称をつけてみたり、ツリー最寄駅の業平橋駅を「とうきょうスカイツリー駅」と改称するなど、営業拡大に努めている。
だが、500億円ともいわれる巨額な事業費に加えて、オフィステナント誘致が進んでいないことも伝えられたりして(ダイヤモンド・オンライン2012年5月30日「大人気の東京スカイツリーを横目に大苦戦 オフィス棟ガラガラで坪単価も急降下中!」 )、東武鉄道の株価は最近伸び悩んでいる。
その点、「とうきょうスカイツリー駅」とほぼ同じ位置にある押上に乗り入れており、しかも東武鉄道ほどの負担は強いられていない京成電鉄に分があるといえる。
実際、ザイ・オンラインで株式ニュース&レポートを提供してくれている投資情報会社フィスコのアナリスト、小川佳紀さんは、スカイツリーの最寄り駅である京成・押上駅の利用者が増加中と指摘する。
フィスコ 小川佳紀さん
「会社側では5月時点で、スカイツリー効果で輸送人員が開業から8月末までで約9100人で9月以降になっても約7700人の上積みを見込んでいます。これは売上高ベースでいえば約6億円の増加となります。ただ、スカイツリーの来客数が想定以上に好調ですから、会社計画を上回る業績押し上げ要因となる可能性があります」
会社は第1四半期業績発表時では通期業績予想の修正は行わなかった。今後、上方修正があるのか、あるとすればどのタイミングなのか、こうした点に関心が集まってくるだろう。
すみだ百景バス 乗車料金は1回100円 写真は天井にガラス窓が付いた「すみまるくん」
なお、京成電鉄の子会社である京成バスではスカイツリーの開業に先駆けて3月20日、墨田区と共同で同区内を循環する新バス路線「すみだ百景 すみまるくん・すみりんちゃん」の運行を開始した。
森鴎外住居跡などを通る北西部、テレビなどで盛んに取り上げられている「下町人情キラキラ橋商店街」入口に止まる北東部、勝海舟生誕の地も見られる南部の3ルートを運行している。ちなみに「すみまるくん」は天井にガラス窓が付いたバスで、「すみりんちゃん」は電気自動車。
いずれのルートも押上駅を起点にしており、同駅の乗り場から別ルートに乗り変えることができる。スカイツリー関連の新たな観光収益源としても注目できそうだ。



