フィリピン 2020年6月2日

【緊急レポート】新型コロナウイルス感染で2カ月以上続く
フィリピン・マニラ首都圏封鎖(Lock Down)【後編】

元・フィリピン退職庁(PRA)ジャパンデスクで、現在は「退職者のためのなんでも相談所」を運営する、フィリピン在住20年以上の志賀和民さんが、3月から続くマニラ首都圏封鎖の状況をレポートします。

■関連記事:【緊急レポート】新型コロナウイルス感染で2カ月以上続くフィリピン・マニラ首都圏封鎖(Lock Down)【前編】

入国禁止令に、フィリピン滞在の外国人は除外され、ひと安心 

 3月20日(金)の朝、すでにSRRV(退職者ビザ)を取得している方から、入管が発令した「既存のすべてのビザは取り消され、すべての外国人の入国を禁止する」という情報について問い合わせがあった。

 これから入国する人は良いとしても、すでにフィリピンに長年住んでいるものにとって、この事態で、フィリピンから追い出されるのか――、そうだとするといかにも理不尽で、封鎖どころか外国人の行き来を助長するものでしかない。私にとっても他人事ではないので、早速PRA職員に聞いてみたが正式通知が来ていないようで、回答ができないという。

 その後、大使館から最新情報が届いてほっとした。すなわち、件の退職者の情報は不完全で、要は大事な但し書きが抜けていたのだ。「ただし、フィリピン人の外国人配偶者、並びにすでにフィリピンに滞在している外国人は除外され、ビザ延長が必要な場合は、事態が収束した後、延長などを受け付ける」という極めてリーゾナブルなものだった。

 コロナウイルスそのものよりも、その感染防止策のほうが当方には影響が大きいが、ヨーロッパでの爆発的感染を見ると、ドテルテ大統領のすばやい決断が効を奏して早期に収束することを祈ってやまない。

 こうした徹底した封鎖を実行しているにもかかわらず、フィリピンもじわじわと感染が広がって、仕事の相棒の子どもの主治医が感染したとか、賃貸の世話をしている高級コンドミニアムから感染者が出たとか、身近なところで感染者が出はじめている。日本でも、志村けんさんとか阪神の藤浪晋太郎選手などのニュースが流れていた時期だ。

相棒の亭主(国家警察幹部、左端)は不眠不休でマニラ封鎖の指揮にあたっている【撮影/志賀和民】

 3月27日(金)、退職者の方から問い合わせがあった。

 「新型コロナウイルスの影響を懸念して、3月19日(木)より日本に一時帰国をしておりまして、その後、すべてのビザの無効を知りました。SRRVも再度取得し直す必要があるのでしょうか? もしくは、一時停止が解除されれば有効になるのでしょうか?」 

 これに対する回答は以下の通り。

「PRAは、3月19日(木)、『コロナ感染防止策の一環として、すべてのビザを無効とし、外国人(フィリピン人の配偶者と政府関係の外国人を除く)の入国を禁止する』という入管の通達に対して、PRAとしてSRRVの有効性を再確認するための通達を発効しました。内容を要約すると『SRRVは引き続き有効であるものの、現状の封鎖状態が解除されるまで、たとえSRRVを保持している外国人でもフィリピンへの入国はできない』ということです」

同居している相棒の亭主の帰宅は夜に洗濯物を取りに来るくらいで、ほんの5分くらいの逢瀬だ。もちろん子どもたちには一時の幸せだが、ソーシャルディスタンスを確保して決して密接はしない【撮影/志賀和民】
どこから手に入れたのか、この日、3歳の娘は感染防護服に身を固めてパパを出迎えた【撮影/志賀和民】

海外投資必勝マニュアル&本

海外投資のノウハウが凝縮! ここで紹介しているコンテンツ、書籍はすべて、ネットから購入が可能です。さらに「海外投資実践マニュアル」は「海外投資を楽しむ会」の会員になれば割引価格で購入可能です。

作家・橘玲のディープなメルマガ
発売即重版決定! 橘玲の最新刊【幸福の「資本」論】発売!
橘 玲(Tachibana Akira) 作家。1959年生まれ。早稲田大学卒業。「海外投資を楽しむ会」創設メンバーのひとり。著書に『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』『(日本人)』(幻冬舎)、『臆病者のための株入門』『亜玖夢博士の経済入門』(文藝春秋)、『黄金の扉を開ける賢者の海外投資術』(ダイヤモンド社)など。
橘玲×ZAiONLINE海外投資の歩き方
作家・橘玲がメルマガ配信を開始!
subcolumn下影

ページのトップに戻る

本WEBサイトに掲載している全ての記事およびデータについて、その情報源の正確性・確実性・適時性を保証したものではありません。本サイトの提供情報を利用することで被った被害について、当社および情報提供元は一切の責任を負いませ ん。万一、本サイトの提供情報の内容に誤りがあった場合でも、当社および情報提供元は一切責任を負いません。本サイトからアクセス可能な、第三者が運営するサイトのアドレスおよび掲載内容の正確性についても保証するものではなく、このような第三者サイトの利用による損害について、当社は一切責任を負いません。また、併せて下段の「プライバシーポリシー・著作権」もご確認ください。