ある日本の識者が、中国人は絶対謝らない云々という意見をいっておりましたが、このような両国政府間の問題にまで発展した問題で簡単に謝る国はどこにもいないのではないでしょうか。一般的な傾向として、中国人が日本人のようにすぐに謝らないのは確かですが、今回の件については少し筋違いであると思います。

中国人による
ネット書き込みを見ると

 日本の投稿サイトもそうですが、どこの国にもラディカルな発言をする人はいるもので、極端なところだけをつまみ上げて、ましてそれを煽るような扱いをしてどれだけの意味があるのでしょうか。ジャーナリストの田原総一郎さんは、週刊朝日のコラムで両国のネットの書き込みの激しい内容を指して「この感情的対立は日中問題になりかねない」と危惧されております。私も同じ気持ちで眺めておりますが、せめて中国の現実を肌身で感じる立場にある私としては、そうした感情的な対立が起きないように適切な情報を発信してゆかなければならないのだといつも考えております。

 また、このような過激な書き込みをする人は、日本人にしても中国人にしても、おそらく相手の国で生活した経験があるか、周辺に心を許しあえる相手国の友人がいればそこまで過激になることはないのではないかと想像しています。だからこそ、両国間の人々の匿名でもネット上でもない、アナログな、互いが直接向きあった肌身の交流が大事なのだと思います。

 日本のメディアは、そのミスマッチをいたずらに煽るのではなく、補足するものとしての動きが期待されているものと思われます。以下は私が抜粋した中国人が中国のネットに投稿した比較的温厚な意見です。このような意見は、日本のメディアではなかなか伝えてくれないと思いますので、この場を借りて紹介させていただきます。

●中国のネットでの投稿例(1):
「Sina:由希の小屋(在日中国人)」

 これは日本では小さな事柄ではない。牛肉に豚肉を混ぜても、消費期限を改ざんしても罰せられるのに、農薬入り餃子など許容できるはずもない。日本人の免疫力は元々中国人より低いのに、検査に耐えられない品質の輸出食品は将来必ず問題がおきる。まったく一部の人間が全体の評価を落としているものだ。

 原油価格の影響を受けて、日本の物価も上昇し始めた。人々は安い中国製品にさらに依存するようになった。金持ちは日本製品を選んで食べているが、庶民の多くは毒が入っている可能性があるのを知りながら運を天に任せて食べるしかない。

 今は日本も不景気で、賢い主婦は頭を振り絞って計算している。1円玉が2円になったらと考える程である。世論調査によると、現在貯蓄をしている家庭は少なくなっているそうである。その月の収入をその月に使い切ってしまう家庭が多い。貯蓄の好きな伝統的な日本人像からかけ離れてきた。

 バーゲン会場には人だかりができている。少し前には普段は閑古鳥が鳴いている化粧品屋に大行列ができていた。消費税分が安くなる5%引きの日であったそうだ。5%でどれだけ節約できるのだろう? 他にもスーパーのレジで、1人のおじいさんは私が1個67円のカリフラワーを買っているのを見て、目を光らせながら「こんな安いなんて、どこだ」と叫びだした。彼はきっと生活保護者だったのだろう。

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