ホンダ=BMWと言われても、日本人にはチンプンカンプンだろう。だが新興国では、まさにそれがホンダのイメージだ。新興国市場を巡っていると、「一般の日本人には到底理解も想像もできないようなホンダのイメージ」が浸透していることに驚かされる。これはけっして、給与水準で比較して新興国が先進国(日米と旧西欧)より低いため「舶来品が押し並べて高級品」という解釈ではない。あくまでも、ホンダ単体のイメージが「BMWっぽい高級感」なのだ。その背景には、どんな理由があるのか? 中国で新たに導入する「理念」ブランドの狙いと合わせて、ホンダの海外戦略を探った。
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