日常生活に戻ることは心のケアという意味では健全である。しかし、震災をあたかも「なかったこと」としてしまうことは果たしていいのだろうか。目を背けたくなるような現実と常に対峙することは、自らをいたずらに傷つけてしまう。その一方で、時間をかけてでも、起きた現実を受け止める必要がある。

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