前著『他者と働く』がHRアワード2020 書籍部門 最優秀賞を受賞した宇田川元一(うだがわ・もとかず)氏。待望の新刊『組織が変わる――行き詰まりから一歩抜け出す対話の方法2 on 2』が発売され、組織で働くすべての人の必読書として、たちまち好評を博している。 前著では「組織における対話の大切さ」が存分に語られたが、新著『組織が変わる』では、「組織の慢性疾患」という視点から、変革を推し進めるための独自の考え方と方法の両面が語られている。 ・今、組織で求められる対話とは? ・対話の場を、どのようにつくっていけばいいのか? など、今すぐにでも行動できる実践的な内容となっている。 ●新規事業開発を進めようとしても、既存事業部の協力が得られない… ●部下が積極的に意見を言わない… ●チームのメンバーが向かっている方向がバラバラ… ●部内の雰囲気が停滞している… など組織には「慢性疾患」とも呼ぶべき、すぐには解決できない問題が多数存在している。 組織の慢性疾患へのセルフケアとして、対話の方法が具体的に語られているのも本書の特徴だ。 今、組織に必要なのは「問題を単純化して、解決策を探る対話」ではない。 むしろ、組織の解決思考が「本当の問題はどこにあるのか」をわからなくしてしまっている。 組織にはびこる「すぐに解決したがる病」はなぜ起こるのか。 『組織が変わる』の著者・宇田川氏にそのあたりの構造を詳しく聞いてみた。
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