ソウル五輪開催(1988〈昭和63〉年)に韓国・ロッテグループの命運を託した巨大プロジェクト「ロッテワールド」が成功したことにより、ロッテグループは1990年代以降、韓国で財閥としての地位を固めていく。同じ頃、日本のロッテはヒット商品を連発し、悲願だった製菓業売上日本一を達成する。だが、コングロマリット化する韓国ロッテに対し、多角化が難航した日本のロッテは菓子“専業”メーカーの域を脱せなかった。日本のロッテの利益のほとんどを韓国のロッテに注ぎ込むビジネスモデルの結果により、韓国のロッテは日本のロッテをはるかに凌駕する存在となっていく。
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