
若き研修医の視点から日本の医療が抱える問題を描いた、佐藤秀峰の人気マンガ『ブラックジャックによろしく』。永禄大学の第一内科での研修が始まった斉藤英二郎。永禄大学の心臓外科を信用できなくなった斉藤は、担当の38歳男性患者を別の医師に手術してもらいたいと考える。リアルな描写で衝撃を与えた医療マンガの第10話「最後の一滴」を掲載する。
【あらすじ】
主人公・斉藤英二郎は、名門・永禄大学を卒業したばかりの25歳の研修医だ。
斉藤は、永禄大学附属病院(永大病院)の第一内科での研修中、38歳の宮村和男の担当として奮闘している。宮村は今すぐにでも冠状動脈バイパス手術が必要な状態だが、心臓外科の都合で手術予定日まで待機している。
何もできない自分に不甲斐なさを感じた斉藤は、看護師・赤城カオリに紹介された「一匹狼」の心臓外科の名医・北三郎に、すぐに手術をしてもらえないか頼み込みに行く。
しかし、北三郎は「全ての患者を救えた訳じゃない」「2週間前にも患者を一人死なせてしまった」と言い、手術を断る。
結局、宮村は永大病院の外科病棟へ移動することになった。運ばれる時、宮村は斉藤をにらみつけていた。とはいえ、宮村の担当から外れた斉藤にできることはない。
指導医は、気持ちを切り替えるようにフォローする。
しかし、葛藤する斉藤は新たな決意を胸に秘めていた。
若く、高い志をもった斉藤が、日本の医療の厳しい現実と向き合いながら成長していく物語がスタート。マンガの続きは『ブラックジャックによろしく』でチェック!
※マンガの一部で北島三郎『ギター仁義』の歌詞が使用されていますが、権利関係により当該箇所をモザイク加工しています。

