イスラエルとイランの空爆の応酬に、市場では緊張が走った。この時の為替市場の一次反応は、有事に強い通貨の変遷史を想起させた。かつて地政学リスクや経済危機に強いとされた円は様相を変えつつある。「有事のドル」は復活してきた。ただし、そこにユーロ、スイス・フラン、さらに中国元や金が絡む。強い通貨を巡る歴史から、円と日本の実情を読む。

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