
2025.4.24
「トリプル安」「リーマン級」「マールアラーゴ合意」…言葉の独り歩きで判断を誤りかねないリスクの実相
ドルが下落している。その背景について、トランプ政権の無謀な政策がもたらす自業自得との指摘がある一方、トランプ政権が国内製造業復活のために「第二プラザ合意」でのドル安誘導を目指すとの見方もある。米株・債券・ドルの「トリプル安」が進み…
楽天証券グローバルマクロ・アドバイザー TTR代表
2025.4.24
ドルが下落している。その背景について、トランプ政権の無謀な政策がもたらす自業自得との指摘がある一方、トランプ政権が国内製造業復活のために「第二プラザ合意」でのドル安誘導を目指すとの見方もある。米株・債券・ドルの「トリプル安」が進み…
2025.3.27
米国株が急落している割に、日本株の下落率は相対的に小さい。また、ドイツなど欧州株、中国株は上伸している。このことは、米株安は自律調整を多分に含み、世界にリスクオフを伝播させる状況ではないことを示唆する。しかし、底堅い日本株は上昇力…
2025.2.27
トランプ2.0は、国際ルールを無視するかの政策を突然とっぴにぶち上げ、ディール次第で朝令暮改も意に介さない。それは場当たり的に見える一方、最終目的に向かう迂回路を綿密に練っているとも推察される。米大統領の一言一句に直接的反応を見せて…
2025.1.30
日本銀行は、日本を普通に金利のある国へ復帰させるべく、着々と利上げを進めている。しかし、「日銀『が』」と、日銀が主体的に決めているという視座では、利上げの進捗を的確に捉えきれない事情がある。日本のデフレ克服機運、企業の改革・賃上げ…
2025.1.2
2025年を迎え、専門家が年間予想を競い合う。ところが、25年ほど専門家泣かせの年はない。米国の政治、経済、相場の先行きに目線の定めようがなく、強弱一方向に傾けた強い予想は掲げにくい。そうかといって、それが安穏な情勢判断を意味しないこと…
2024.12.5
各国の政治が先鋭化している。専制主義国家の横暴ばかりではない。西側自由主義国でも、極端な政治信条を掲げる政党の躍進が目立つ。それが国内で、政治対立の構図を生み出すこともあれば、妙にまとまることもある。我々は今、どのような政治空間を…
2024.11.7
米国では、先行き見通しを立てにくいマクロ情勢が続く中、FRB(米連邦準備制度理事会)は金融政策の運営を「データ次第」とする柔軟姿勢を取っている。しかし、年初に市場は今年の利下げを6回と織り込み、4月には景気しっかりで利上げも辞さずと見…
2024.10.10
7~9月期の日経平均株価は、主要先進国の株式相場の中でも、突出した乱高下ぶりだった。それまでの日本株高を正当化する論調がグダグダになり、情報面でも混乱しやすい場面である。しかしこれは、米景気・金利が陰る局面に想定された順当な展開とい…
2024.9.12
8月の米日株、ドル円の暴落は、米景気・金利サイクルの変わり目で生じがちな典型的現象である。株式相場の暴落は、金融相場から業績相場、業績相場から逆金融相場、逆金融相場から逆業績相場への節目ごとに、危険度が異なる。今般の暴落後の相場は…
2024.8.15
8月に入り、急な円高が日本株を過去最大幅で下落させ、世界をリスクオフ警戒でおののかせた。しかし背景は、米国株相場を牽引(けんいん)してきた生成AI・半導体株の自律反落、米景気悪化観測が招いた米金利の先安観がある。円相場も日本株も米国…
2024.7.18
超円安の持続がなかったら、日本は、20年、30年もあえいだデフレの克服へ進めただろうか。アベノミクスの異次元の金融緩和というとっぴな自助努力でも苦境を脱し切れなかった日本。しかし、コロナ禍という突然の災難が、海外のインフレ・高金利を招…
2024.6.20
2024年は生成AI導入「元年」と位置付けている。エヌビディアの独り勝ちばかりが目立った生成AI相場は、23年の「胎動」、24年の「試行錯誤」の暴走を経た。足元では、高成長分野ゆえの裾野が広がり、ニッチな領域の勝機も評価できるようになり、「元…
2024.5.23
今年1~4月を通じて、米景気は依然強く、インフレは高止まり、利下げどころか利上げも排除されないという見方が強まった。しかし5月にわかに、景気指標は予想を下回るものが相次ぎ、年内利下げ予想も1~2回まで戻されている。コロナ禍以降、景況感…
2024.4.25
イスラエルとイランの空爆の応酬に、市場では緊張が走った。この時の為替市場の一次反応は、有事に強い通貨の変遷史を想起させた。かつて地政学リスクや経済危機に強いとされた円は様相を変えつつある。「有事のドル」は復活してきた。ただし、そこ…
2024.3.28
FRBはこの半年、金融政策の判断はデータ次第と言いながら、不自然に上下振れるデータに翻弄されて、節操なくタカになったりハトになったり。しかしその時々の指標の強弱に沿った反応ではあった。その点で、3月FOMCのタカ派寄りの結果とパウエル議長…
2024.2.29
日経平均株価が1989年末に付けた最高値をようやく更新した。ついに実現とお祭り機運もあれば、足元の相場をバブルではないかという疑問も聞こえる。しかし、34年前の株価更新には象徴的な意味しか見いだせない。重要なことは、今の株価を形成してい…
2024.2.1
2024年1月には、日米株がそろって急上昇した。速すぎる相場にはおのずと反落の力学も生まれる。しかし日米とも、この株価急騰が上昇相場のトレンドを進む狼煙(のろし)と考える理由がある。そして、日米株高を支えるマクロ環境として、米国の景気…
2024.1.4
米国では2024年に景気・インフレが軟着陸に向かい、金利は下降サイクルをたどるとの見方が強まった。このため23年11月以降、株価は堅調だったが、この流れが単純に続くとは考えにくい。金利が順調に低下する場合でも、米国株には明暗の分岐があり得…
2023.12.7
11月に期待していた国の債券高と株高は、期待を大きく上回るラリーになった。出来過ぎ相場を促したFRBのハト派スタンス、景気・インフレ指標の陰り、10月後半の総悲観相場の反動は、それぞれに今後も揺らぎがあるとみて、慎重に構えている。3~6カ…
2023.11.9
今年8~10月、投資家は米国の債券安(金利上昇)にあおられた株安に苦しんだ。米金利高は円を対ドル150円台の介入警戒域に押しつけて膠着させてきた。日本にとってのトリプル安を軸として見ると、世界の投資環境を圧迫する、一見がんじがらめの構図…
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