2021.1.7 米回復下のドル安とリスクオン、年末1ドル95円予想にひるむな 2021年は米国の景気回復過程のドル安を見込む。このドル安は、米国の景気、株価のみならず、新興国や資源の相場にもプラスに作用すると期待される。ただしドル安のあおりで円高、ユーロ高になると、日欧の経済・株価は圧迫されやすい。
2020.11.26 ドル安とワクチンで新興国復調、21年1ドル=90円台で日本株劣勢 大統領・議会選挙の結果がほぼ見えたところに、新型コロナウイルスワクチンの朗報が相次ぎ、株式相場は沸き立った。2021年は、経済が正常化へ漸進する一方、政策サポートも続く。株式は「金融相場+ワクチン相場」を見込む。
2020.10.29 米国の政治が混乱しても中期株高・ドル安の枠組み不変 新型コロナウイルスの感染拡大で悪化した経済の正常化には、財政金融政策の支援が欠かせない。米大統領選挙でどちらが勝とうが、議会が経済対策協議でもめようが、選択可能な政策メニューは限られる。
2020.10.1 ドル安、円・ユーロ高の底流不変、金融相場持続で21年末に95円 読者が本欄を目にする頃、米株式相場は9月の調整を終え、順当に復調モードだろうか。コロナ禍対応で、FRB(米連邦準備制度理事会)が史上空前の金融緩和を行い、3月下旬~8月に、金融相場での株高、債券高、そして金相場も急伸した。
2020.9.3 円安は「アベと共に去りぬ」ドル安局面移行の巡り合わせ 安部晋三首相の辞任に一つの時代の終わりを感じる。2013年、安倍政権が大胆な金融政策、機動的な財政政策、規制緩和など成長戦略の“3本の矢”を掲げて始動したとき、長年打ちひしがれていた日本に久々に高揚感が湧き上がった。
2020.7.30 リスクオンでドル安は来年以降、ユーロ、豪ドルの波乱を警戒 欧米の経済指標は4月を大底に、空前の規模の景気刺激策と経済再開で急反発している。もっとも市場は、株式相場がいったん沸き立った後、新型コロナウイルス感染拡大と経済の先行き不安が拭えず、気迷い気味だ。究極の安全資産である金が高値を更新…
2020.7.2 経済レ字回復の先の好機、21~22年ドル安で新興国復活か コロナ禍の下、世界経済の見通しは依然として厳しく、不確実性も大きい。それにもかかわらず3月下旬以降、「不況下の株高」が華々しく進んだ。為替市場でも、2月下旬から1カ月の間に暴落した新興国、資源輸出国の通貨が、5~6月のリスクオン機運に…
2020.6.4 株価回復も秋以降リスクあり、新興国目先の下落は将来の好機 株式相場は4、5月と新型コロナ禍はもう終わったかのような回復ぶりだ。早過ぎる株高に時間調整はあっても、経済再開に伴う高揚感から8月ごろまでミニラリーを期待する。
2020.5.7 コロナ禍のかく乱でも円高優勢、世界改善過程のドル安で円高も 為替市場では、日本から見えにくいところで緊張が高まっている。ドル円相場は、3月にリスクオフで101円台へ急落してすぐ、喫緊のドル流動性確保の買い殺到で112円近くまで反発。その後しばらく108円前後で小康した。株式市場もやや値を戻し、一息つ…
2020.4.2 リスクオフが高じる過程で、円高→ドル高→円高の背景 3月半ば、世界的な株価急落のさなか、ドル円が111円台へ上昇した。「リスクオフなのに円安」だ。その前には定石通りの「リスクオフで円高」で101円台に至った。リスクオフが高じて起こる円安は過去にも事例がある。その背景、今後の動向について、…
2020.2.6 ショック下の相場動向の4段階、新型肺炎の円高は次の段階へ 年明けから米イラン緊張、新型肺炎とショックが相次いだ。ショック下の市場の反応には四つの段階がある。それは、(1)リスク削減、(2)流動性確保、(3)債権国・債務国間圧力、(4)ファンダメンタルズの変化だ。
2020.1.9 リスクオン先行も年末100円へ、1ドル110円超は続かない 2020年になって数カ月は、昨年末からのリスクオンの諸条件が優勢とみる。昨年後半にFRB(米連邦準備制度理事会)は3回利下げし、米国の住宅価格と株価を持ち直させた。トランプ大統領は、選挙戦術の一環で中国との貿易戦争を一時棚上げにしつつ…
2019.11.28 持続力欠く1ドル110円、超相場視界良好なドルベース投資も 2020年の米景気と株価に堅調を保つ条件がそろいつつある。3回の利下げに続いて、米トランプ政権が大統領選挙に向けて米中摩擦緩和を演出すれば、ドル円は105~110円から上値を試す場面もあり得る。
2019.10.31 1ドル100円への下落を当面回避、あくまで米大統領選までの小康か 株式市場は、8月のリスクオフはどこへやら、失地を一部回復した。契機は、米政権が中国との貿易交渉再開に前向きな姿勢を見せたことだ。
2019.9.5 「リスクオフで円高」の教訓生かす 1ドル100円経路での投資法 証券会社の予想は株高・円安に偏向しがちだ。株安・円高(外貨資産安)予想は顧客を不快にし、自らの営業の首を絞めるだけと忌み嫌う。証券会社の株高・円安予想を真に受けた投資家は、リスクオフで大損を被る歴史を繰り返し、投資意欲を減退させて…
2019.8.1 1ドル100円への円高リスク優勢 米中摩擦先送りでも英欧が影響 米国の景気も株価も上昇サイクル終盤を永らえる可能性がある。低インフレ下で利下げが可能なことに加え、トランプ政権は来年11月の大統領選挙まで景況・市況の維持に余念がない。
2019.7.4 1ドル100円へのリスク警戒継続 低インフレで米景気サイクル変調 6月25日、ドル円は一時106円台へ下落。米国の景況悪化で、7月に利下げかという臆測が広がったためだ。しかし、金利低下期待を受け、株価は上昇した。「株高+金利低下+ドル安(円高)」の組み合わせだ。2012年から数年間、米株・金利・ドルはそろ…
2019.6.10 覇権戦略と選挙戦術で米中を読む 来年ドル円100円以下の可能性 令和改元早々、米政権の対中関税引き上げ強行を受け、株安・円高が進んだ。米中摩擦で相場が振らされる展開は昨年から繰り返されている。投資に予言のようなものはなく、常にリスクに備えて動くべきことを踏まえて、米中摩擦に臨みたい。