5月20日、台湾で頼清徳新総統が就任演説を行った。蔡英文氏は8年務めた総統を退任し、同じ民進党による新政権が正式に発足した。タイトルを「民主、平和、繁栄の新台湾を打ち立てる」とし、演説を通じて「民主」という言葉を31回、「平和」を21回使用した頼氏だが、最も注目されたのはその「中国観」であった。2週間前に掲載した前回のコラムにて筆者は、「台湾有事」リスクを占う、新総統の就任演説で注目すべき「3つのポイント」として、以下を問題提起した。
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