悪口の歴史的文脈を明らかにし、哲学的な考察を試みている。悪口の定義から始まり、何が悪口なのか、なぜ人は悪口を言うのかに迫っていく。常識的な言説で悪口をとらえていたのでは到達できない、悪口の本質に手を伸ばそうとする。知っているつもりでいて実は深く考えたことがなかったであろう悪口について、再考することには大きな意義があるはずだ。

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