「仲がいい会社です」は、本当に強い組織の条件でしょうか。波風を避ける空気は、ときに必要な指摘まで封じ、徐々にチームを壊していきます。
SNSでビジネススキルについて情報発信を行い、総フォロワー数が37万人を超え、『コンサル時代に教わった 仕事ができる上司の当たり前』の著者である「にっしー社長」こと西原亮氏に教えてもらった、誰でも「しごでき」になれる令和リーダーの基本を本記事で紹介します。

「仲の良いチーム」をつくろうとしない
企業の採用イベントや入社説明会でよく目にするのが、「うちはアットホームな会社です」「メンバー全員が仲が良いのがウリです」というアピールです。
しかし、私は断言します。組織において「仲の良さ」は、重要視すべき点ではありません。
そもそも「仲が良い」とは誰の主観でしょうか?
上司が勝手に「私たちは仲が良い」と思っているだけで、部下は冷めた目で見ているケースは山ほどあります。モチベーションと同様に、「仲の良さ」は測れません。
また、冷たい言い方に聞こえるかもしれませんが、会社は「サークル活動」ではありません。
共通の目的(利益・価値提供)のために集まったプロフェッショナルの集団です。
「楽しいかどうか」よりも、「成果が出るかどうか」でつながるのが健全な組織です。
「仲の良さ」を過剰にアピールする組織ほど、実は危険です。
なぜなら、「波風を立ててはいけない」という同調圧力が生まれ、本来言うべき厳しい指摘ができなくなるからです。
では、上司として何を目指すべきか? それは、「仲の良いチーム」ではなく、「陰口のないチーム」をつくることです。
「陰口」は組織を腐らせる猛毒である
陰口とは「当人のいないところで悪口を言うこと」です。
これは組織人として、横領や不正に次ぐ「最悪の行為」だと認識してください。
私が運営するSNSのライブでも、このような相談が後を絶ちません。
「上司が他のメンバーの悪口を私に言ってきて、同意を求められる」
「あの上司は、私のいないところでは私の悪口を言っているに違いない」
上司が陰口を言った瞬間、チームの信頼関係は崩壊します。
部下は、上司に悪口を言われたら「そうですね(苦笑)」と同意するしかありません。
しかしその裏で、「この人は、私がいないところでは私の悪口を言っているんだろうな」と確信します。
結果、疑心暗鬼が生まれ、誰も本音を話さなくなり、心理的安全性が地に落ちるのです。
だからこそ、強いチームをつくるためのたった一つのルールは、「陰口を叩かない(言わせない)」ことです。
(本記事は、書籍『コンサル時代に教わった 仕事ができる上司の当たり前』から一部を抜粋・編集し作成しました)














