1946年8月、木村鉄五郎氏は、身重の妻・美代子とともに、ソ連占領下の樺太から北海道へ向けて船を出した。無情にもソ連兵に捕まった2人は生き別れになったのち、夫は抑留先で結婚して新しい家庭を構え、妻は日本に戻り、子を必死に育てながら夫の帰りを待った。ノンフィクションライター・石村博子氏が夫婦のその後に迫った。本稿は、石村博子『脱露 シベリア民間人抑留、凍土からの帰還』(KADOKAWA)の一部を抜粋・編集したものです。
続きを読む1946年8月、木村鉄五郎氏は、身重の妻・美代子とともに、ソ連占領下の樺太から北海道へ向けて船を出した。無情にもソ連兵に捕まった2人は生き別れになったのち、夫は抑留先で結婚して新しい家庭を構え、妻は日本に戻り、子を必死に育てながら夫の帰りを待った。ノンフィクションライター・石村博子氏が夫婦のその後に迫った。本稿は、石村博子『脱露 シベリア民間人抑留、凍土からの帰還』(KADOKAWA)の一部を抜粋・編集したものです。
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