【前回までのあらすじ】兵器工場を朝鮮半島に移設する工事を請け負った加山鋭達は、終戦のどさくさの中で建設資材などを金や宝石に換え、日本に密輸した。朝鮮から運んだ釘やパイプを売りさばくために、「政界の黒幕」の老人宅を訪れた際、加山はレイ子から渾身のビンタを見舞われた。(『小説・昭和の女帝』#11)

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