「自らを高めてくれる“ライバル”という存在の捉え方は、この数十年で大きく変わりました」 「他人と比べるなんて無意味だ」「競争なんて必要ない」。そんな空気感が、今の時代には漂っている。会社や学校でも「誰かと競うこと」はほとんどなくなった。しかし本当に、「誰かと競うこと」には負の側面しかないのだろうか? そんななか冒頭にある主張を伝えているのが、金沢大学教授の金間大介さんだ。『先生、どうか皆の前でほめないで下さい』といったベストセラーを著書に持つ、モチベーション研究の専門家である。「誰かと競うことの価値」を伝えた書籍『ライバルはいるか?』を発刊した同氏より、「2つのエンタメ作品に見る、ライバル関係の変化」について寄稿いただいた。
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