近頃、出世欲のない若手の男性社員が増えてきているようだ。指示された仕事はきちんとこなすが、社内競争には興味がない。そんな部下をどう指導していいかわからず、悩んでいる管理職も少なくない。「男は出世してナンボ」と叩き込まれてきた世代にとっては、彼らの淡々とした姿勢が、いかにも無気力に見えるのかもしれない。
プレイングマネージャーが圧倒的に増えている昨今、「課長になると仕事が増えるだけ。いいことなどない」というぼやきはよく聞こえてくる。出世にメリットがない以上、若手が上昇志向を失うのも無理はないだろう。