ウォーレン・バフェットのポートフォリオの中で、日本株の存在感が急拡大している。なぜ彼は日本の商社株に目をつけたのか? そして、ポートフォリオの最大比率を占めるアップルや、半世紀以上持ち続ける「永久保有銘柄」コカ・コーラの強さとは。バフェットの具体的な銘柄選びの極意を、最新の保有状況から読み解く。一番売れてる月刊マネー誌『ダイヤモンドZAi』のオンライン講座「バフェット入門」より、バフェット・ウォッチャーとして知られる尾藤峰男氏の解説をお届けする。(ダイヤモンド・ザイ編集部)
【※バフェット入門 基礎・銘柄編の「その1」はこちら】
⇒S&P500が“損”に見える?なぜ“投資の神様”は5万倍リターンを生んだのか【バフェット入門 基礎・銘柄編:その1】
日本の商社株が
ポートフォリオの第3位に!

バフェット・ウォッチャー びとうファイナンシャルサービス 代表 尾藤峰男(びとう・みねお)氏 日興証券に21年間在籍した後、資産運用アドバイザーとして独立。2014年以来、バフェットが率いる米国の投資会社バークシャー・ハザウェイの株主総会に出席。日本におけるバフェット研究者としても有名。著書に『バフェットの非常識な株主総会』(ビジネス社)などがある。

聞き手 ダイヤモンド・ザイ編集長 熊谷久美子(くまがい・くみこ) 2000年の『ダイヤモンドZAi』創刊時より参加。『一番売れてる月刊マネー誌ザイが作った 投資信託のワナ50&真実50』『新NISA入門』など単行本も担当。公益社団法人日本証券アナリスト協会認定アナリスト。
熊谷いよいよバフェット氏が具体的にどんな株を持っているのか、ポートフォリオの中身を見ていきましょう。
尾藤はい。2024年9月末時点のバークシャーの保有銘柄トップ10を見ると、非常に興味深い傾向があります。
1位はダントツでアップル(Apple)なんですが、私たち日本人にとって嬉しいのは、日本の商社株が入っていることです。
熊谷5大商社(伊藤忠、三菱商事、三井物産、住友商事、丸紅)ですね。ニュースでも大きく取り上げられました。
尾藤そうです。個別の比率は小さく見えますが、この5社を合計すると、なんと全体の約10.8%を占め、実質的にポートフォリオの第3位に入る規模なんです。
熊谷3位ですか! それはすごい。なぜバフェット氏は日本の商社株を買ったのでしょうか。
尾藤彼が商社株を買い始めた時、まさに「バカげたほど安い」状態でした。PER(株価収益率)などの指標で見ても非常に割安で、かつ配当利回りも良かった。
さらに、商社というビジネスモデルが、彼の好む「分かりやすい事業」であり、安定したキャッシュフローを生み出す力がある点も評価したのでしょう。彼は「50年は売らない」とも言っているようですよ。










