バークシャー・ハサウェイを率いて驚異的なリターンを叩き出すウォーレン・バフェット。しかし、その素顔は「世界一の富豪」のイメージとはかけ離れた、超倹約家だった。彼が投資を始めた11歳の時の「手痛い失敗」や、師と仰ぐベンジャミン・グレアムからの教えなど、バフェットの投資哲学の原点に迫る。一番売れてる月刊マネー誌『ダイヤモンドZAi』のオンライン講座「バフェット入門」より、バフェット・ウォッチャーとして知られる尾藤峰男氏の解説をお届けする。(ダイヤモンド・ザイ編集部)

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⇒なぜ日本の商社株は“第3位”に?投資の神様が「50年売らない」と決めたワケ【バフェット入門 基礎・銘柄編:その3】

11歳で株を始め、
人生初の「売り」で大後悔した理由

11歳の「早すぎる売り」が原点…“投資の神様”が生涯守る投資の鉄則【バフェット入門 基礎・銘柄編:その2】

バフェット・ウォッチャー びとうファイナンシャルサービス 代表 尾藤峰男(びとう・みねお)氏 日興証券に21年間在籍した後、資産運用アドバイザーとして独立。2014年以来、バフェットが率いる米国の投資会社バークシャー・ハザウェイの株主総会に出席。日本におけるバフェット研究者としても有名。著書に『バフェットの非常識な株主総会』(ビジネス社)などがある。

 

 

11歳の「早すぎる売り」が原点…“投資の神様”が生涯守る投資の鉄則【バフェット入門 基礎・銘柄編:その2】

聞き手 ダイヤモンド・ザイ編集長 熊谷久美子(くまがい・くみこ) 2000年の『ダイヤモンドZAi』創刊時より参加。『一番売れてる月刊マネー誌ザイが作った 投資信託のワナ50&真実50』『新NISA入門』など単行本も担当。公益社団法人日本証券アナリスト協会認定アナリスト。

no-img2 熊谷

これまでバフェット氏の驚異的なパフォーマンスについてお聞きしましたが、彼はいつから投資を始めたのでしょうか。

no-img2 尾藤

なんと11歳の時です。1942年、真珠湾攻撃の翌年ですね。

当時のアメリカは、前半は日本軍の快進撃に押され、後半から反撃に出るという激動の時代でした。

no-img2 熊谷

11歳! しかも戦時中に。資金はどうしたんですか?

no-img2 尾藤

彼はコーラの瓶売りや新聞配達、ピンボール機のリースなどで必死に働いてお小遣いを貯め、初めて株式投資を行いました。

買ったのは「シティ・サービス」という石油会社の優先株です。姉と一緒に3株買いました。

no-img2 熊谷

自分で働いたお金で買ったんですね。結果はどうだったのでしょう。

no-img2 尾藤

買った時の株価は38ドルでしたが、直後に27ドルまで下がってしまったんです。子供にとって、自分のお金が減っていくのは恐怖ですよね。

しかも姉から、学校に行く途中で「どうするの?」と責められ、プレッシャーを感じてしまった。

no-img2 熊谷

それは辛いですね。

no-img2 尾藤

そこでバフェットはどうしたか。株価が持ち直して40ドルになったところで、すぐに売ってしまったんです。

no-img2 熊谷

一応、利益は出たわけですね。良かったじゃないですか。