作家の堀香織氏は、母の看取りの日々を通じて病や老いに向き合う家族の役割を静かに見つめ直す。小さな気遣いやそばにいる時間が、どれほど心を支えるのか。介護や看取りの現場で感じた「本人の意思を尊重すること」の重みを描き出す。※本稿は、堀 香織『父の恋人、母の喉仏 40年前に別れたふたりを見送って』(光文社)の一部を抜粋・編集したものです。

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