10代や20代の若者たちが、限られた時間のなかで懸命に生きる姿を描いた「余命もの」の映像作品は、いまや定番ジャンルのひとつとなっている。しかし、その中で描かれる“美しいまま死んでいく若者たち”の姿には、現代社会が目を背けている「死の現実」が欠けているという。死と向き合うことがなくなった私たちは、いったい何を見失っているのだろうか。※本稿は、石津智大『泣ける消費 人はモノではなく「感情」を買っている』(サンマーク出版)の一部を抜粋・編集したものです。

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