幼児は「自分は守られていて安全だ」と思える時、未知の世界に足を踏み出して探索できる。心理学者ジョン・ボウルビィは、この心理的インフラを「セキュアベース」(安全基地)と呼んだ。企業組織においては、リーダーがセキュアベースとなれば、メンバーの意欲、潜在力、創造性が解き放たれる。挑戦を促すための安全基地をつくれるリーダーは稀有な存在だが、全日本空輸(ANA)の井上慎一社長はその筆頭に挙げられるだろう。みずからを有事のリーダーと認める井上氏がたどり着いた「シープドッグ型リーダーシップ」スタイルを深掘りする。

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