なぜ、有能な官僚がそろっていても「国家全体の戦略」は生まれにくいのか。外務省で約40年、中国・台湾に関わってきた垂秀夫氏は、霞が関の人事や前例踏襲、縦割り行政に構造的な問題を見てきた。尖閣をめぐる省庁横断会議では、「海上保安庁の予算を増やすべきだ」と発言した垂氏に、国交省幹部が「もう発言しないでいただきたい」と告げたという。国益より「省益」が優先される霞が関の実態とは。※本稿は、元駐中国大使・立命館大学教授の垂 秀夫『「力の時代」を生き抜く 戦略的思考』(文藝春秋)の一部を抜粋・編集したものです。

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