ルネサンスは「古代の復活」と習った人も多いだろう。だが、西洋文化を長い時間軸でたどると、その姿はもっと複雑でおもしろい。ギリシア・ローマの古典は、中世に消えたのではなく、教会や修道院、東ローマ帝国、イスラム世界などを経由しながら受け継がれ、何度も新しい意味を与えられてきた。建築、文学、政治思想に残るその痕跡をたどれば、西洋史は「断絶と復活」ではなく「継承と読み替え」の物語として見えてくる。『地図で学ぶ深読み世界史』の著者、世界史講師の伊藤敏氏による寄稿記事で、古代から現代まで続く2000年の“意外なつながり”を読み解く。

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