嫌なことがあっても、すぐ切り替えられる人と、いつまでも悩み続ける人。この決定的な違いは、日常で「ある決断」ができているかどうかにあります。誰かのために無理をして消耗するのは、もう終わりにしませんか? 他人に振り回されず、心から納得して毎日を生きるためのヒントをお届けします。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局・斎藤順)
※本稿は『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。

【精神科医が教える】心がスッと軽くなる思考法・ベスト1Photo: Adobe Stock

悩みが多い人と少ない人の違い

今日は「悩まない人の考え方」というテーマでお届けしたいと思います。悩みが多い人と少ない人がいますが、これは単に「嫌なことが起きやすい環境にいるかどうか」だけの違いではありません。

同じようなストレスや問題に直面し、同じ環境にいたとしても、「考え方」次第で悩みが多くなる人もいれば、少なくなる人もいるのです。そこで、悩みが少ない人はどのような考え方をしているのかという観点でお話ししたいと思います。

悩みが多い人は「他人軸」で生きている

基本的に、悩みが多い人というのは「自分の意思で動いていない人」、簡単に言うと「他人軸」で生きている人です。

他人軸とは、自分の行動や言動を決める時に、自分の意思よりも他人の目がちらついてしまう状態を指します。「他人に嫌われないために」「不機嫌にさせないために」「浮かないために」といった観点で行動を決めてしまうのです。

自分がどう思うかという感情は置き去りにして、ひたすら周りに合わせる「過剰適応タイプ」とも言えますが、こうしたタイプの人は悩みが多くなります。なぜなら、自分が幸せかどうかという感情を置いてきぼりにして、外部の環境に無理に自分を合わせようとしているからです。

周りに合わせなければならない問題は尽きることなく湧いてきますし、うまくいかなければそれがそのままストレスになり、結果として常に悩み続けることになってしまいます。

悩みが少ない人は「自分軸」で生きている

一方で、悩みが少ない人は他人軸ではなく「自分軸」で生きています。「自分軸」という言葉に医学的な定義はありませんが、私なりに定義するとすれば、「自分で納得し、腑に落ちる選択肢を選んで自分の言動を決めている状態」です。

ここでのポイントは「腑に落ちる」ということです。一度自分でしっかりと考え、「これをやるのは仕方ないな」「でもやりたいな」と、最終的に自分の自由な意思で納得して決断できているかどうかが重要になります。

自分が社長になったつもりで、最後に自分の行動を決める「GO」のハンコを押しているか。他人の目や圧力によって、本当は押したくないのに無理やりハンコを押していないか。行動する前に自分でしっかりチェックできている人は、悩みが少なくなります。