ビザンツ、ロマネスク、ゴシック――中世ヨーロッパの建築様式を、名前と特徴の暗記だけで覚えてはいないだろうか。実は、建物の「高さ」と「光」に注目すると、厚い壁、小さな窓、尖頭アーチ、ステンドグラスが、すべて一つの物語としてつながって見えてくる。そこにあるのは装飾の流行ではなく、「もっと高く、広く、明るくしたい」という人々の願いと、それを実現した技術の歴史だ。考えが浅い人と深い人を分けるのは、知識の量ではなく「なぜそうなったのか」を問う視点なのかもしれない。『地図で学ぶ深読み世界史』の著者が、中世建築から“教養の正体”を読み解く。

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