Photo:Kyodonews, Takayuki Miyai
米国住宅市場へ積極投資を進める積水ハウスと住友林業。最新の中間決算では、過去最高益を更新した積水ハウスに対し、下方修正を余儀なくされた住友林業と対照的な結果となった。しかし、決算の中身をひもとくと、来期に向けた勝算の違いが浮かび上がる。特集『住宅メーカー総力戦』の本稿では、2社の最新決算データから、どちらが米国事業の業績をV字回復できるか読み解く。(ダイヤモンド編集部 宮井貴之)
中間期として過去最高益の積水ハウス
業績予想を引き下げた住友林業
積水ハウスが発表した2027年1月期中間決算は、売上高が前年同期比2.5%減の1兆9656億円、営業利益は同16.0%増の1803億円で、中間期として過去最高益を更新した。
セグメント別に見ると、都市再開発事業の営業利益が同約5.4倍の273億円だったほか、「シャーメゾン」のブランドで展開する賃貸住宅管理事業も好調で全体の利益を大きく押し上げた。
東京都内で記者会見した積水ハウスの仲井嘉浩社長は、不振が続く米国市場について「組織統合による合理化を進め、利益率の向上に取り組んでいきたい」と強調した。
対照的に、住友林業は中間決算で苦戦が目立った。
26年12月期中間決算の売上高は前年同期比17.5%増の1兆2632億円と増収だったものの、営業利益は599億円(同28.4%減)で、純利益に至っては268億円(同45.5%減)と大幅な減益に沈んだ。
国内の戸建て住宅事業の業績は堅調だが、米国住宅事業の営業利益は現地での金利高が響き、前年同期比40.9%減の326億円に縮小。これを受けて通期の営業利益予想を従来の1570億円から1430億円へ下方修正した。
2社の決算を比較すると、国内事業で利益を伸ばした積水ハウスの力強さが目立ち、通期予想の下方修正を余儀なくされた住友林業が苦戦を強いられているように見える。
では、両社が積極投資を進める米国市場の低迷が続く中、来期以降はどう反転するのか。次ページでは、7%の大台を突破した米国金利の現状を検証し、決算数値の裏に潜む2社の「次なる勝算」を読み解く。







