自社が手にしているのは、消費者が払う額のわずか1割前後にすぎない――ピーター・F・ドラッカーは『明日を支配するもの――21世紀のマネジメント革命』で、マネジメントの範囲を法人格の内側で区切る前提は100年前から成り立たなくなっていた、と記す。納期も品質も原価も、指揮命令の届かない場所で決まっている。2026年1月に施行された取適法(中小受託取引適正化法)が発注する側に取引先との協議を求めた背景も、この視点に立てば見通しがよくなる。本連載では、膨大なドラッカーの著作を読み返し、その中から令和の現在に役立つ知を取り出して紹介していく。

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