「なぜ、私に一言の報告もなかったのか」検察からの厳重な情報統制により、現役の会長であるカルロス・ゴーン氏の不正発覚を知らされたのは、捜査開始から3ヶ月も経った後でした。日産をV字回復に導いたゴーン氏の功績は確かに大きい。しかし、「不正は不正。厳正に対処すべき」と、当時の日産の社長・西川廣人氏は腹をくくります。ところが、目の前に立ちはだかったのは、専門知識の手薄な国内法務体制や権限のない日本人役員間での非公式な情報共有、社内の不協和音という現実でした。トップの逮捕という異常事態を乗り切るときこそ、経営者の真価が問われます。企業防衛の観点から、極秘裏の危機管理体制構築の全貌を紹介します。

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