Photo by Smith Collection/Gado/Getty Images
数々の不祥事に販売不振が重なり、信頼を失った日産自動車。加えて、部品メーカーからも不満が噴出している。日産の「次は発注を増やすから今回はまけてほしい」という言葉を信じ、安価な部品価格の条件をのんだにもかかわらず、販売台数が伸び悩んだ結果、発注が減ってしまったからだ。そんな日産が信頼を取り戻し、再びヒット車を生み出す“奥の手”はあるのだろうか。“売れる日産車”を誰よりも望んでいるのは部品メーカーだ。彼らとの「共創モデル」が、日産が再び選ばれるブランドへと返り咲く一つの突破口となるかもしれない。 ※本稿は、近岡 裕『日産 最後のサバイバルプラン 転落の真因と復活への提言』(日経BP)の一部を抜粋・編集したものです。
信頼を取り戻す「奥の手」
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部品メーカーからの信頼を取り戻し、再び良好な連携を図って日産車の競争力を引き上げていく──。復活を狙う日産自動車にとって、これは喫緊の課題である。
日産自動車が部品メーカーから信頼を取り戻し、良好な連携を再構築できる「奥の手」を提案したい。それは、部品メーカーと共に「売れる新型車の開発プロジェクト」を立ち上げることだ。
もちろん、日産自動車が主導するのだが、同社だけでは製品企画を完結させない点が従来との大きな違いである。これまでは日産自動車が独自にマーケティングを行ってクルマを開発して販売してきた。
だが、その結果、顧客ニーズを外して当初の販売計画を下回るクルマを多く開発してしまい、販売台数の減少を余儀なくされているというのが、日産自動車が直面する現実だ。そこで、この方法に思い切ってメスを入れるという提案である。
部品メーカーが最も重視するのは、日産自動車の販売台数だ。それが部品の売り上げに直結するからである。
「『次のクルマはどんと発注を増やすから、今回はまけてほしい』という日産自動車の言葉を信じて、苦しい中でより安価な部品価格の条件をのんだ。ところが、次の発注は増えるどころか、むしろ減った」と不満を募らせている部品メーカーは多い。日産自動車の販売台数の減少はそのまま部品の生産量の減少につながるため、部品メーカーにとって死活問題なのである。







