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「100年に一度」が増幅される日本と「試練は克服」の米国

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田舎に住む77歳の母は東京の佃煮が好きなので、時々だが宅配便で送っている。先日電話で「また送ろうか?」と話したら、「100年に一度の危機のときにそんな出費はしなくていい」と止められた。日本経済の悪化は深刻だが、佃煮はそんなに無謀な出費ではないような……。マインドがずいぶんと悲観的ではないか。こんな話に象徴されるように、「100年に一度の危機」という煽り文句が政府やマスコミによって宣伝され過ぎた結果、日本人の消費マインドが急速に冷え込んでいる感は否めない。過去の世界大恐慌時と比べて急増している「貯蓄の多い中高年層」を、市場に呼び戻す努力も必要ではないか?

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