OpenSeaは、数あるNFTマーケットプレイスの中でも、世界最大規模の取引量を誇るプラットフォームだ。
2023年3月中旬時点では、イーサリアムチェーン上の月間取引高で約4.3億ドルを記録しており、月間アクティブユーザー数は30万人を超えることもある※。※月間取引高・月間アクティブユーザー数ともに、DappRader調べ
今回は、そんな人気のプラットフォームであるOpenSeaについて、基本的な情報や使用方法などをわかりやすく解説していく。
「OpenSeaについて知りたい!」「OpenSeaでNFTの取引を行なってみたい!」という方はぜひとも本記事を参考にしてほしい。
- 取り扱うNFTの種類や対応チェーンなどのOpenSeaの基本情報
- OpenSeaを利用する際にかかる手数料
- OpenSeaでNFTの取引を始める方法
- OpenSeaでNFTを出品する方法
OpeSeaを利用する際は、購入代金やガス代(ネットワーク手数料)としてイーサリアムなどの仮想通貨が必要になるが、それを用意する際の仮想通貨取引所はSBI VCトレードがおすすめだ。
気になる方はぜひこの機会に、SBI VCトレードの公式サイトにもアクセスしてみてはいかがだろうか。
OpenSea(オープンシー)とは?
名称 | OpenSea(オープンシ―) |
サービス開始 | 2017年12月 |
取り扱うNFT | デジタルアート コレクタブルNFT ゲームアセット トレーディングカード デジタルミュージック 他 |
決済方法 | 仮想通貨 オンライン決済サービス「MoonPay」※ ※日本はMoonPayのサポート地域外で、利用不可 |
決済通貨 | イーサリアム(ETH) ソラナ(SOL) ベーシックアテンショントークン(BAT) など |
対応ウォレット | Metamask |
対応チェーン |
Ethereum Polygon Klaytn Solana Avalanche BNB Chain Optimism Arbitrum (2023年3月時点) |
OpenSea(オープンシ―)は、2017年12月にサービスが開始されたNFTマーケットプレイスだ。
NFTマーケットプレイスは世界中に数多く存在するが、OpenSeaはその中で最大の取引規模を誇り、NFTの市場をけん引している。
取り扱うNFTも、デジタルアートやゲームアセットなど多種多様であり、ユーザーはウォレットを接続するだけで、それらのNFTの作成や売買が可能だ。
また、複数のブロックチェーンに対応していることも魅力の1つで、2023年3月時点ではイーサリアム、Klaytn、Polygon、Solanaなど8種類のチェーンに対応している。
OpenSeaの手数料(ガス代)
まずは、OpenSeaを利用する際にかかる各種手数料を確認しておこう。
出品手数料 | 無料 |
販売手数料 | 販売価格の0~2.5% *条件によって変動あり |
クリエイター手数料 | 販売価格の0~10% |
ガス代 (ネットワーク手数料) | 以下の手続きをおこなう際に、ガス代の支払いが発生する ・NFTの購入 ・NFTの譲渡、贈与 ・オファーの受入れ ・オファーのキャンセル ・NFT出品のキャンセル ・イーサリアム⇔WETHの変換 ・イーサリアムとPolygonのブリッジ ・メタデータの凍結 |
ガス代(ネットワーク手数料)とは、イーサリアムなどのブロックチェーン上で取引をおこなう際(トランザクションがブロックチェーンに記録される際)にかかる手数料のことである。
ブロックチェーンごとで、ガス代に用いられる仮想通貨は異なっており、例えばイーサリアムチェーン上の取引であればイーサリアム(ETH)、Solanaチェーン上であればソラナ(SOL)で支払わなければならない。
ガス代の金額は常に変動しており、ネットワークが混雑していると大きく高騰することもある。
NFTの購入者の立場では、主に以下のときにガス代の支払いが必要になる。
- 固定価格で出品されているNFTを購入するとき
- 買いたいNFTにオファーを出して、それをキャンセルするとき
- イーサリアムをWETHに交換、またはイーサリアムに戻すとき
WETH(Wrapped ETH)とは、1ETH=1WETHにペッグされているERC-20準拠のトークンのことで、OpenSeaではオファーやオークションでNFTを購入する場合と、Polygonチェーンを基盤にしたNFTを購入する場合に、それぞれWETHが必要になる。
OpenSea内でイーサリアムからWETHに交換できるのだが、その際にガス代の支払いが発生する。
一方で、NFTの出品者の立場では、NFTの出品手数料がかかることはないが、売れたタイミングで販売価格の2.5%の販売手数料をOpensea側に支払う必要がある。
また、二次販売をおこなっていて、売ったNFTのクリエイターがクリエイター手数料を設定していた場合には、設定された割合(最大10%)で、売り上げからそれが徴収される。
他には、NFT購入のオファーを受け入れたときや、NFTの出品をキャンセルしたときなどにガス代の支払いが生じる。
ガス代の支払いに必要な仮想通貨の購入は、国内大手取引所のSBI VCトレードがおすすめだ。
まだ口座をお持ちでないという方は、ぜひこの機会にSBI VCトレードの公式サイトをチェックしてみてほしい。
OpenSeaの始め方・使い方
続いて、OpenSeaでNFTの取引を始める方法を確認していきたいのだが、その前にOpenSeaのリスクについて触れておきたい。
OpenSeaは海外業者が提供するサービスであり、日本の法律の認可を受けたものではない。利用者保護の面などでリスクがあり、なにかトラブルが発生しても、日本の法律を頼りにすることはできない。
そういった点が少しでも不安に感じるようなら、安易な利用はおすすめしない。
リスクがあっても対処できると判断できれば、利用に踏み切るとよいだろう。
さて、OpenSeaは、複数のブロックチェーンと仮想通貨に対応しているが、決済通貨は購入者側が自由に選択できるのではなく、基盤となっているブロックチェーンや、出品方法などによってNFTごとであらかじめ定められている。
OpenSeaは、イーサリアムチェーンを基盤にしたNFTが多いため、ここでは決済通貨としてイーサリアムを用意して、OpenSeaを使用可能な状態にするまでの流れを解説していく。
- 仮想通貨取引所で口座を開設する
- イーサリアムを購入する
- ウォレットを用意する
- ウォレットに仮想通貨を送金する
- OpenSeaにウォレットを接続する
仮想通貨取引所で口座を開設する
まずはイーサリアムを用意するために、仮想通貨取引所で口座を開設しよう。
OpenSeaを使用する上で、おすすめの仮想通貨取引所は「SBI VCトレード」だ。
SBI VCトレードでは初心者でも使いやすいスマホアプリに加えて、購入した仮想通貨を安全に保有できるためおすすめだ。
強固なセキュリティによって安心、安全な体制を実現しており、安心して利用できるところも人気を集める要因と言えるだろう。
まだ口座をお持ちでない方は、この機会にSBI VCトレードの公式サイトをチェックしておくとよいかもしれない。
イーサリアムを購入する
仮想通貨取引所の口座を用意できたら、次は取引口座に資金を入金して、イーサリアムを購入しよう。
先述の通り、OpenSeaではイーサリアム以外のチェーンにも対応している。
しかし、ここでは最もポピュラーなイーサリアムの例を用いて解説していく。
ウォレットを用意する
OpenSeaを利用するには、仮想通貨のウォレットが必要である。
そこで、イーサリアムを購入したら、次はウォレットを用意しよう。
OpenSeaはさまざまなウォレットに対応しているが、今回はイーサリアムチェーンやBNBチェーンなど複数のブロックチェーンに対応している「MetaMask」を用いて説明していく。
MetaMaskにも、海外サービスであることのリスクが存在し、そこを踏まえたうえでの利用となるが、ウォレットの用意は簡単だ。Webブラウザの拡張機能を使って、MetaMaskの公式サイトからGoogle ChromeなどのWebブラウザにインストールするだけで用意できる。
そして、ウォレットを作成すると、リカバリーフレーズが与えられる。
リカバリーフレーズはその名のとおり、ウォレットを復元するときなどに必要になるので、紛失や流出をしないようにオフラインの状態で保存しておこう。
ウォレットにイーサリアムを送金する
続いて、仮想通貨取引所の口座から、MetaMaskなどのウォレットにイーサリアムを送金しよう。
MetaMaskの場合、送金先となるウォレットアドレスはメニューの「アカウントの詳細」から確認できる。
仮想通貨の送金システムでウォレットアドレスを記入する際は、誤記のないように注意しよう。
OpenSeaにウォレットを接続する
最後に、OpenSea公式サイトにアクセスして、MetaMaskなどのウォレットを接続しよう。
ウォレット接続の手順は以下のとおりだ。
- OpeSeaのトップ画面右上にある、人型のアイコンをクリックする
- ウォレットの選択肢が表示されるので、自身が保有するウォレットを選択する
- ウォレット側のロックを解除する
- ウォレット側の署名要求画面で「署名」をクリックする
ウォレットの接続が完了すれば、OpenSeaのアカウントが自動的に作成されて、NFTの取引が可能になる。
なお、初期状態のアカウントは、次のように名前が「Unnamed」となっており、アイコン画像もランダムなものが与えられている。
このままでも取引自体は可能だが、他のユーザーと円滑なコミュニケーションを取るためにも、アカウントの「Settings」から、名前やプロフィール、アイコン画像などを設定しておくとよいだろう。
以上が、OpenSeaの始め方である。
「NFTを取引してみたい!」「OpenSeaを使ってみたい!」という方は、まず国内取引所で仮想通貨を購入することから始めてみよう。
国内大手取引所のSBI VCトレードなら、初心者の方でも比較的安心して仮想通貨の取引を行うことができるだろう。
OpenSeaでの出品方法/売り方
続いて、OpenSeaでNFTを出品する方法を解説していく。
- 出品したいNFTを選択する
- 出品の条件を設定する
出品したいNFTを選択する
まずは自身が保有しているNFTの中から、出品したいNFTを選択しよう。
メニューバーのアカウントアイコンをクリックすると、次のように自身が保有しているNFTが一覧で表示される。
その中から出品したいものを選択すると、NFTの詳細画面が表示されるので、詳細画面右上にある「Sell」をクリックすると、出品手続きに進むことができる。
出品の条件を設定する
OpenSeaでは固定価格、または期限付きオークションのいずれかで出品することができ、それぞれ設定できる条件は以下のとおりだ。
〔固定価格での出品の場合〕
- 販売価格
- 出品期間
- バンドル販売(他のNFTとのセット販売)をするかどうか
- 特定の購入者のための予約設定をするかどうか
〔期限付きオークションでの出品の場合〕
- オークションのルール(イングリッシュオークション、またはダッチオークション)
- オークション開始時の価格
- オークションの価格
- オークションの期間
- オークションの最低価格(イングリッシュオークションの場合、任意で設定)
- オークションの終了価格(ダッチオークションの場合)
これらの条件を設定したら、「Complete listing」をクリックして、ウォレットでの署名をおこなうと、出品手続きは完了だ。
ちなみにここでは、すでに保有しているNFTを出品する方法を紹介したが、OpenSeaではメニューバーの「Create」から、簡単にイーサリアムチェーンまたはPolygonチェーンを基盤にしたNFTを作成することができる。
作成手数料やガス代はかからないので、興味がある方は自分でNFTをつくるところから始めてみるとよいだろう。
OpenSeaに関するよくある質問
最後に、OpenSeaに関してよくある質問を2つ紹介する。
- OpenSeaで日本円は使えるか?
- OpenSeaは日本語に対応しているか?
ぜひ参考にしてほしい。
- OpenSeaで日本円は使えるか?
-
OpenSeaでの決済手段は、各種仮想通貨またはオンライン決済サービスの「MoonPay」であり、日本円での決済には対応していない。
なお、日本はMoonPayのサポート地域外であるため、日本で利用することはできない。
そのため、日本に在住の方は基本的に仮想通貨を用いて決済することになる。
- OpenSeaは日本語に対応しているか?
-
OpenSeaでは現在、日本語に対応している。
そのため、日本語での利用を望む方でも利用しやすくなっているといえるだろう。
言語の変更は、右上の人型のボタンから選択することができるので試してみてほしい。
OpenSea(オープンシー)のまとめ
今回は、NFTマーケットプレイスの1つであるOpenSeaを紹介した。
- OpenSeaは、世界最大規模の取引量を誇るNFTマーケットプレイスの大手である
- OpenSeaを利用する際は、販売手数料やガス代(ネットワーク手数料)などがかかる
- MetaMaskなどのウォレットを接続することで、利用可能な状態になる
- NFTの売買だけでなく、だれでも手軽にNFTを作成することもできる
- OpenSeaの決済通貨であるイーサリアムは、国内有名取引所のSBI VCトレードで購入が可能
OpenSeaは、デジタルアートやゲームアセットなど多種多様なNFTを取引できるNFTマーケットプレイスの最大手だ。
海外サービスであるなどのリスクがあるが、リスクを理解できるのであれば、仮想通貨取引所の口座とウォレットを用意して、OpenSeaでのNFTの取引に挑戦してもいいかもしれない。
なお、仮想通貨取引所は国内外に数多くあるが、その中でもOpenSeaを使う上でおすすめなのは、セキュリティが高くサービスが充実しているSBI VCトレードだ。
まだ仮想通貨取引所の口座をお持ちでない方は、この機会にSBI VCトレードのこともチェックしておくとよいだろう。