質問3:家族のサポートでうれしかったことは?

1位 食事・送迎など生活のサポート(32人)

・お弁当を作ってくれたり風邪をひかないように気を使ってくれたりした。

2位 勉強の指導やサポート(27人)

・テストの直しを一緒にやってくれたこと。

・過去問でできていないところや、出願状況・学校のデータを調べてくれた。

3位 応援やメンタルのケア(16人)

・思わしくない成績の時でも普段通り接してくれた。

質問4:家族のサポートで嫌だったことは?

1位 過度な勉強への干渉(42人)

・模試で間違えた箇所を復習した際、ケンカになった。

・受験直前期に、必要以上に危機感をあおられた。

2位 特にない(27人)

3位 勉強に非協力的な態度(12人)

・勉強中、テレビを消してくれなかったり、スマホをいじったりしていた。

「うれしかったこと」では、精神面のケアや勉強の手伝いなどだけでなく、料理や送迎なども挙げられています。日々の細かなサポートをしてくれた家族に、子どもたちはきちんと感謝しているようです。「嫌だったこと」では、ついつい保護者が干渉しすぎてしまったり、逆に協力的ではなかったりしたことが挙げられていました。

保護者のキモチ

 中学受験では保護者のサポートが重要な要素。保護者にも受験を振り返っての感想や、受験を終えた今だからこそわかることなどを教えてもらいました。

質問1:子どもをサポートする中で一番大変だったことは?

1位 モチベーションの維持(23人)

・集中力が高い時間帯やタイミングを見つけるまでが大変でした。

・成績が伸び悩む中で前向きな声かけをすること。

2位 勉強のサポート(13人)

・勉強を教えるために自分も勉強するのが大変でした。

・どこまで親が管理するか、口を出すか見極めるのが難しかったです。

3位 コミュニケーション・メンタルケア(12人)

・反抗期と重なり、なかなか親の言うことを聞かなかった。

質問2:やってあげてよかったと思うことは?

1位 タスク・スケジュールの管理(14人)

・過去問の実施スケジュールや結果を一覧にまとめると、進捗や得点の推移がわかりやすくなり、残された期間での解き直しの優先度を決めるのに役立ちました。

・1日のやることリストを作り、見える化したこと。

2位 声かけや会話(9人)

・成績が下がっても励まして、やる気を出させたこと。

・毎日寝る前に会話する時間をとり、学校や勉強の悩みを共有したこと。テキストテキストテキスト

3位 一緒に勉強すること(8人)

・暗記単元の口頭チェックをしていました。

・一緒に学んだり、テストノートを作ったりしたこと。

質問3:低学年からやっておけばよかったと思うことは?

1位 国語の学習(20人)

・語彙や読書の習慣を身につけさせておけばよかった。

・国語が身についていないと問題文の意味がわからず、どの科目も解けない。

2位 算数の学習(18人)

・計算のスピード力の強化。

・算数の先取り学習をさせておけばよかった。

3位 学習の習慣づけ(12人)

・毎日決まった時間に勉強をさせること。やっていたつもりでしたが、できていませんでした。

質問4:塾の担任に相談した内容は?

1位 志望校選びについて(22人)

・学校選びの時に、子どもに合いそうな学校についてアドバイスしていただきました。

・各学校の特徴などを詳しく教えていただけたのが、志望校選びの参考になりました。

2位 過去問・志望校対策について(12人)

・志望校の試験対策について、かなりカスタマイズしたものを考えていただけました。

・志望校対策として、早期から算数を重点的に学習する方針を立てていただいたこと。

3位 メンタル・モチベーションについて(10人)

・成績不振の時も、いつも前向きなアドバイスをいただきました。

質問5:受験を通じて子どもが成長したと思うポイントは?

1位 精神的な成長・自立(24人)

・高い目標に向かって、あきらめずに自ら立ち向かう姿勢を見せてくれた。テキストテキストテキスト

・自分自身に何が足りないか、今何をするべきかを自分で考えるようになりました

2位 努力できるようになった(20人)

・目標に対しての努力や我慢ができるようになったと思います。

・あきらめずに努力し続ければ、目標が達成できるという経験ができたと思います。

3位 自信がついた(8人)

・自分で受験をすると決めて自分で成し遂げたことは、大きな自信につながりました。

 保護者の方も多種多様な回答がありました。子どもたちの回答では、保護者のサポートで「嫌だったこと」は「特にない」というものも多かったため、適切なサポートであれば、子どもも好意的に受け取ってくれるのではないでしょうか。

まとめ

 アンケートの結果から、難関中学合格者の多くが早い段階から受験勉強に取り組んでいることがうかがえました。一方で、第一志望校を決めたのは小6になってからという人が半数を超え、最後の模試がC~E判定でありながら合格した人も約半数。「受験直前まで学力が伸びる」のは、難関中学合格者の実感としてあるようです。

 そして、受験を乗り越えた子どもたちは、99%という高い確率で「中学受験をしてよかった」と回答しています。中学受験は努力の尊さや達成感、勉強の楽しさなどを得られる、価値ある経験と言えるのではないでしょうか。先輩たちの歩んだ道のりを参考に、これから受験に向かう各ご家庭で話し合ってみるのもよいかもしれません。

公式LINE