FP花輪陽子のシンガポール移住日記
【第14回】 2016年11月9日公開(2016年11月9日更新)
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「FP花輪陽子のシンガポール移住日記」

著者・コラム紹介

花輪陽子

1978年、三重県生まれ。ファイナンシャル・プランナー。青山学院大学国際政治経済学部を卒業後、外資系の投資銀行に入行。OL時代は借金200万円の“貯まらん女”だった。新婚早々に「夫婦同時失業」というどん底を経験し現職に至る。著書に『夫婦で貯める1億円! 』(ダイヤモンド社)、『30代で1000万円貯める!共働き夫婦のマネー術』(日本経済新聞出版社)など。テレビ出演、雑誌での監修多数。

FP花輪陽子のシンガポール移住日記

シンガポールに海外移住した人気FP花輪陽子さんの新連載がスタート! 節約や貯金に詳しいFPとして「夫婦で貯める1億円!」などの著書がベストセラーとなったファイナンシャル・プランナーの花輪陽子さんが、夫の仕事の都合でシンガポールに移住。海外の生活や経済、子育て、マネー事情のほか、海外移住で見えてきた日本の良さや問題点を語る!

花輪陽子

シンガポールでインターナショナルスクールに通うと
幼稚園~高校までの15年で学費4000万円も必要!
ただし、個性を尊重する教育は日本にはない魅力あり

 ファイナンシャル・プランナー(FP)の花輪陽子です。

 子どもの英語教育に熱心な家庭では、インターナショナルスクール(以下、インター校)への関心も高いでしょう。日本でも、インター校が開催するサマースクールに、子どもを通わせている親御さんが増えているようです。そこで、今回は気になるシンガポールのインター校事情についてお伝えします。

 シンガポールは東京23区と同じくらいの国土面積ですが、その中に20校以上のインター校があります。ほとんどの学校からスクールバスが出ているので、多少遠くても通うことができ、選択肢はとても多いです。

見学で足を運んだインター校のキャンパス。広々として、開放的な雰囲気。

 シンガポールではさまざまな国の駐在員が生活しているため、米国、オーストラリア、カナダ、インド(最近日本のメディアでも話題になっている、インドのインター校「GIIS(グローバルインディアンインターナショナルスクール)」は、シンガポールにもあります)など、多くの国の学校があります。とはいえ、かつて英国領だったこともあって、英国系インター校が目立ちます。

 英国の教育というと、ハリー・ポッターに出てくるような古めかしい校舎で、寄宿制のエリート教育が行われているようなイメージを持つ人もいるかもしれませんね。

 実際はどうかというと、シンガポールの英国系インター校の場合、校舎には特別古めかしいイメージはありません。教育内容も、旧態依然としたエリート教育という雰囲気ではなく、のびのびとした雰囲気はありつつも、勉強はしっかりさせる方針のところが大半です。そのため、日本人ママからの人気も高くなっています。中学校くらいからは寮が用意されている学校もあるので、日本から子供だけ留学させることも可能です。

親子ともに英語が苦手なのにシンガポールに移住……
インター校でやっていけるか不安な人はどうする?

 さて、数多くあるシンガポールのインター校から、わが子を通わせる学校を絞っていくには、どうすればよいのでしょうか? 基本的には、「その学校に長くいるのか」「一時的に行かせるのか」「親と子供の英語力がどれくらいあるのか」――など、家庭の事情に合わせて絞っていけばよいと思います。

 日本から来たばかりで、親子共に英語が苦手という場合、最初は日本人の多い学校を選ぶのが得策かもしれません。インター校同士では、編入も比較的容易なので、後から学校を変えていくこともできるからです。

 例えば、日本人も比較的多い「オーバーシーズ・ファミリー・スクール」という学校では、日本語母語プログラムがあります。「カナディアンインターナショナルスクール」「ドーバーコート・インターナショナルスクール」なども、日本人が多めです。多くの学校が英語の補講などを用意しているので、それを活用すると、英語の授業に早期にキャッチアップできる(追いつける)でしょう。

 シンガポールで「御三家」と言われる伝統的なインター校は、「UWC SOUTH EAST ASIA」「シンガポールアメリカンスクール(SAS)」「タングリントラストスクール(英国系)」だそうです。

 それぞれ歴史があり、欧米の有名大などに進学する卒業生を多数輩出しています。「UWC(ユナイテッド・ワールド・カレッジ)」は日本の軽井沢にも学校ができた(※)ので、名前をご存知の人も多いでしょう。シンガポールでは2つのキャンパスがあり、一番の人気校です。
(※2016年10月31日にインターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢(ISAK)が日本初のUWC加盟校として正式に承認された)

 加えて、新しくできた「Dulwich(ダルヴィッチ)」という英国系のインター校も、欧米人に人気があるようです。元々は歴史のある男子校でしたが、シンガポール校は共学です。

日本の一般的な学校と比較してインター校はどう違う?
「個性」を伸ばすインター校の教育を見学してみると……

 実際にこの4校(UWCは2つのキャンパスとも)を含めて、多くのシンガポールのインター校の見学に行ってきましたが、日本の教育とは次の3つの点で大きく違うと感じました。

(1)個性を伸ばす教育

 学校見学に行って驚いたのは、幼稚園では子どもたちがそれぞれ違うことに打ち込んでいることです。日本でも幼児教育として話題になった、子どもの個性を活かす「レッジョ・エミリア・アプローチ」を取り入れるスクールも多いのですが、そのとき子どもにとって興味があることを、タイミングよく取り組ませてくれるというスタイルです。

インター校でのプレイグループ(乳幼児向けの交流会のようなもの)にて。参加者の国籍は多種多様。

 アスファルトにチョークで絵を描く子がいれば、三輪車やキックボードに乗って体を動かしている子もいて、日本の一般的な幼稚園よりも圧倒的に「自由」な雰囲気でした。

 また、3歳程度の早期から、ヴァイオリンなど本格的な楽器に触れる機会があったり、図書館で英語の読み聞かせがあったりと、多様な体験ができる印象を持ちました。

 インター校の小学校では、机の配置さえ日本とまったく違う学校がありました。ただ机が並んでいるのではなく、いくつものブロックが作られていて、そこでグループでPCを共有して調べ物をしていたり、円になってみんなでペーパーバックの朗読をしていたり。とにかく、並んだ机と椅子にみんなが一斉に座って授業を受けている姿をあまり見ませんでした。

 1クラスのサイズも、講師1人につき、子ども20人弱のところが多かったです。日本人が少ない学校だと、1クラスに日本人は1人いるかいないかという感じです。生徒は多国籍で、それぞれの両親の国籍も出生地も違うという子どもも多いです。まさにダイバーシティー(多様性)だなと感じました。

(2)一貫した環境を提供

インター校は、行き届いた環境の中で、長期間にわたって好きなことに打ち込めるのが魅力。見学に行った学校にも、広々とした競技場があり、生徒たちがスポーツを思い思いに楽しんでいました。

 多くのインター校では、2〜4歳くらいから受け入れており、18歳まで一貫して同じ環境で教育を受けることができます。その後は、海外の大学に進学をするのが一般的です。

 18歳までは受験もなく、のびのびと好きなスポーツや音楽、アートなどに打ち込むことができます。どの学校も放課後のアクティビティーが充実し、多い学校では数百のアクティビティーから自由に選択できるそうです。夏休みも長く、その間にキャンプや自然体験を提供する学校もたくさんあります。

インター校の学費は日本では考えられないほど高額!
よっぽどお金持ちでなければ倹約生活の覚悟が必要

(3)費用

 ここまでインター校の良いところに触れてきましたが、費用に関しては驚くほど高額になります。放課後アクティビティー抜きの授業料で、年間200万~300万円程度かかるのが一般的です。

 幼稚園は8時〜13時くらいまでと、滞在時間は5時間程度なのに、年間200万円前後かかります。その後、学年が上がれば、授業料はどんどん高くなります。平均すると、年間250万円程度、15年間で4000万円近くの学費になってしまうのです。

 海外の大学では返還不要の奨学金も多いですが、高校までの学費だけでもとんでもないことになってしまいます。これが日本であれば、幼稚園から大学まですべて私立だとしても2500万円程度なので、15年間で4000万円というのがいかに高額かおわかりいただけるでしょう。

 シンガポールでさまざまな学校を見学していた際に、日本人の家族にお話を伺う機会が何度かありましたが、一人っ子が多いなと感じました。日本企業のシンガポール支社に赴任している会社員の場合、一般的な尺度で見れば比較的裕福な方も多いと思うのですが、インター校に入れるとなると、相当な倹約をする必要が出てきそうです。

 最後に、日本から親子でシンガポールに移住し、インター校への入学を考えている場合ですが、学校によっては日本で説明会を行うところもあるので、必ずチェックしておきましょう。シンガポールの教育雑誌「Spring(https://spring-js.com/singapore/)」で情報収集をすることもできます。

 次回はインター校のお受験事情などをお伝えしたいと思います。

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