節約の達人が伝授!ゼロから貯める節約術
【第37回】 2017年6月2日公開(2017年6月2日更新)
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「節約の達人が伝授!ゼロから貯める節約術」

著者・コラム紹介

風呂内亜矢・ふろうちあや

1978年生まれ。岡山出身。1級ファイナンシャルプランナー技能士・宅地建物取引士。
大手電機メーカー系の情報システム会社に勤めていた26歳のとき、貯金80万円で自宅用としてマンションを衝動買いしたものの、物件価格以外にも費用がかかることを知り、あわててお金の勉強と貯金を始める。マンション購入をきっかけにマンション販売会社に転し、年間売上1位の実績を上げていたが、 2013年にファイナンシャルプランナーとして独立。自らの体験をもとに、テレビや雑誌、新聞などでマネー情報を発信中。現在は自宅を含め夫婦で4つの物件を保有し、賃料収入を得ている。

 

節約の達人が伝授!ゼロから貯める節約術

節約・貯金のプロであるファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さんが、ラクラクお金が貯まる節約術を大公開! 出費を抑える節約術はもちろん、お金の管理の仕方や家計の見直し方、節約には欠かせないネット銀行の選び方などを伝授します!

風呂内亜矢

電気代が節約できる「省エネ家電」の選び方を伝授!
電力消費量が多い冷蔵庫、洗濯機、エアコン、照明の
「4大家電」を上手に選んでお得に購入する方法は?

 まもなく夏のボーナスシーズンが到来。まとまったお金が家計に入るこのタイミングで、家電の買い替えを検討している人も多いのではないでしょうか。

「家電製品は壊れるまで使う」という人も少なくありませんが、その考え方だと損をしてしまいかねません。というのも、省エネ化の進んだ現代の家電は、ひと昔前と比較して使用電気量が段違いに少ないからです。当然、いつまでも古い家電を使っていると、省エネ化が進んだ最近の家電よりも電気代が余計にかかることになります。

 古い家電を我慢して使い続けるより、思いきって省エネ性能が優れた家電に買い替えたほうが、電気代が下がる可能性は高く、トータルで見るとお得になるのです。

 とはいえ、「なんとなく」で買ってしまうと、得をするつもりが損をしたと後悔することも。家電は一度買ったら数年単位、場合によっては10年を超えて使うものですし、価格も高額になりがちなので、絶対に失敗はしたくないもの。

 そこで、今回は省エネ家電を上手に選ぶポイントや、お得な買い方について紹介します。

エアコン・冷蔵庫・洗濯機…“白物家電”は、
「最新機種」でも「型落ち品」でも省エネ性能に大差ナシ

 省エネを意識するあまり、最新機種にこだわる人は多いですが、実はこれは誤りです。各メーカーがこぞって開発・研究を行った結果、近年のエアコンや冷蔵庫、洗濯機といったいわゆる“白物家電”の省エネ性能は、非常に高いレベルに達しており、最近は踊り場に入った印象があります。

 つまり、「最新機種であればあるほど省エネ性能が優れている」というわけではないということ。高級な最新機種を選ばなくても、何シーズンか前に発売された「型落ち商品」で、十分に優れた省エネ性能を享受できるのです。 

 メーカーは、家電製品の販売期間をおおむね1年程度と想定しています。それを超えて型落ちすると、最終的な価格は発売当初の6割程度まで下落することも。であれば、少し前の型落ち商品を狙ったほうが、省エネ機能はそれほど変わらず、金額的には安い家電を手に入れることができるというわけです。

 ただし、まだまだ技術革新が急激に進み続ける分野の家電は、毎年発表されるごとに新機能が追加されることもあるので、型落ち商品を狙うのがいいとは限りません。

 たとえば、テレビは「スーパーハイビジョン」と呼ばれる高解像度技術が、「4K」から「8K」へと移りつつあるように、新技術が続々開発され、製品に反映されています。今後、省エネ機能もさらに進んでいく可能性があるので、テレビに関しては流れを注視したいところです。

買い替える前に「しんきゅうさん」でランニングコスト比較!
本当に省エネ性能がよく、お得な商品はどれなのかを確認しよう

 かくいう私自身も、以前エアコンを買い替えるときに、「安いから」という理由で商品を選択したのですが、そのときの最新機種との電気代の差が、年間5000円以上になる(つまり、最新のエアコンのほうがお得になる)ことを知って、ショックを受けたこともありました。

商品情報だけで比較したり、使用状況や環境を加味した詳細な条件で比較できたりと、使い勝手のよいサイト。効果的な省エネテクなども掲載されている。
拡大画像表示

 この失敗の原因は、本体価格の安さに目を向けるあまり、ランニングコストのチェックが甘くなったことにあります。本体を多少安く買えても、電気代が高くついて、トータルで損をするようでは意味がありません。

 そこで、このような失敗をしないためにも利用したいのが、省エネ製品買換ナビゲーションサイトの「しんきゅうさん」です。

しんきゅうさん」では、サイト上に今使っている商品と、買い替え予定の商品の情報を入力すると、年間消費電力量や電気代、CO2排出量などを比較できるので、購入前に試してみるといいでしょう。

消費電力の大きい「4大家電」を買うときには、
「5年間」のランニングコストで得か損かを判断!

 さて、ひと口に「省エネ家電」と言っても、家電によって節約効果に差があり、「省エネ家電」を選ぶことで、特に節約効果が大きくなる家電が下の4種類です。

(1)冷蔵庫
(2)エアコン
(3)テレビ
(4)照明

 この4種類の家電だけで、実に家庭の消費電力の6割を占めているという試算もあるので、これらは特に省エネ性能を気にして商品選びをすべきでしょう。なかでも冷蔵庫は、「中身を詰めすぎない」といった日々の省エネテクはあるものの、基本的に24時間つけっぱなしなので、基本性能でどれだけ省エネ効果が見込めるかにこだわりたいところ。

 先日、実際に家電量販店に足を運んでチェックしてみたところ、容量400~450リットルの冷蔵庫で、省エネ性能が優れている機種は、15万円程度の価格帯から見つけられました。それに対し、省エネ性能がそれほどよくない格安の機種は、8万円台から売られていました。

 省エネ性能がいい商品と悪い商品があったら、ランニングコストを抑えるためには前者がいいに決まっていますが、差額が7万円もあると、トータルでどちらが得なのかは判断しづらく、悩んでしまうこともあるでしょう。

 そこで、一つの目安にしたいのが、「2種の商品を比較したとき、5年間でランニングコストの節約分が商品の価格差を上回るかどうか」です。つまり、5年間で「省エネ機種の価格 <(格安機種の価格+省エネ機種で節約できた電気代)」になるのであれば、省エネ性能が優れた機種を買うのが合理的ということになります。 

 もちろん「わが家はボロボロになっても10年は使う」ということであれば、条件はより緩くなるでしょうが、いずれにしても、この「使い続けることで得になるか」という視点を持つと、目先のセール価格に惑われず、衝動買いして後悔する確率を下げることができます。

家電の価格が高騰しがちなボーナスシーズンは、
アウトレット店舗で型落ち商品などの「ワケアリ品」を狙え!

 さて、省エネ家電の「選び方のコツ」をご説明したところで、次は「いかにお得に買うか」を考えていきましょう。よく知られているように、家電の価格は常に一定ではなく、時期によって「高い」「安い」の波があります。そもそもボーナスシーズンはかき入れ時で、値付けも強気になりますから、基本的には買いの好機とは言えません。

 一般的には、大型冷蔵庫や洗濯機は8~9月ごろ、エアコンは秋口からといったように、安くなる時期を狙って買うのがおすすめです。

ビックカメラのアウトレットのホームページ。生産完了品などを安値で買えて、5年保証がつく商品も多数。
拡大画像表示

 とはいえ、家電が急に壊れてしまって、すぐに買わなければいけない場合もあるでしょう。そんな緊急時でもお得に買えるのが、家電量販店のアウトレット店です。

 たとえば、ビックカメラやヨドバシカメラ、ヤマダ電機などにはアウトレット店があります。アウトレット店では、メーカー生産完了の型落ち品や店頭展示品、外装不良品(商品本体は新品)などの「ワケアリ品」が10%~50%もの割引価格で販売されているので、かなりお得なのです。

 エアコン、洗濯機といった大型家電はもちろん、意外なところではスマートフォンなども安く売っています。格安スマホに乗り換え予定で、端末を安く買いたい人にはうってつけでしょう。

 ただし、アウトレットは決まった製品が定期的に入荷するわけではなく、基本的には一期一会の早い者勝ち。値引き率の高い在庫処分品などは、あっという間に売り切れてしまうこともあります。あらかじめ予算を立てるなどの下準備をしっかりして、お目当ての品を即決でゲットできるようにしましょう。

家に2台以上の冷蔵庫がある家庭は要注意!
不要な家電の処分、長時間稼働の見直しが節約のカギ

 最後に、家の中の家電のいくつかを省エネ家電に買い替えても、電気代を湯水のように消費する家電を置いている限り、電気代は劇的には安くならないことに注意してください。

 たとえば、注意したいのは冷蔵庫。意外と冷蔵庫が複数ある家庭は多いものです。前述のとおり、冷蔵庫は24時間稼働しているため、電気代が高くつきます。誤解されがちですが、冷蔵庫は容量が小さくても、ファミリータイプの冷蔵庫と比較したときにそれほど大きくは消費電力が変わりません。それどころか型によってはファミリータイプの方が電力消費量が少ないことすら多いです。

 そのため、「寝室に小型冷蔵庫を置いている」「もう使っていないのにワイン専用冷蔵庫がある」などの場合は、本当に必要なのかどうかを見直して、処分することも検討したほうがいいかもしれません。

 また、ウォーターサーバーは電力消費量の高い家電の筆頭です。これからの時期に長時間稼働させがちな浴室乾燥機、除湿機なども要注意。これらの家電は利用時間を必要最低限にとどめ、節電意識を持ちながら利用することが、何より電気代のカットにつながることを覚えておいてください。

(取材・構成/麻宮しま)

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