25年ぶり高値の株価はバブルか、3つの角度で判定する日経平均が続伸し、バブル崩壊後の高値を上回った  Photo:日刊現代/アフロ

バブル崩壊後の戻り高値

 11月7日(火)には、日経平均は前日比389円25銭高の2万2937円60銭(終値)と大幅高となり、バブル崩壊後の戻り高値を更新した。25年ぶりなのだという。真面目な投資家としては、株価それ自体に「勢い」があるかのような物の見方をすることは適切ではないのだが、何やら上昇に弾みがついて来たように感じるから不思議だ。少し前に悪口として言われた「官製相場」(日銀等の買い支えによって保っている相場)から、勢いで上昇する「慣性相場」に呼び名を変えたくなる。

 週刊誌などのメディアでは、いよいよこれから本格的に資産価格が上昇するという「強気派」と、そろそろこれはバブルであるとする「弱気派」の、二説に分かれて何らかの論陣を張ろうとしているように見える。

 再び真面目な投資家の立場に立つなら、「強気」「弱気」どちらかに自分の意見を決める必要はなく、「どちらなのか分からない」という前提で、自分にとって適当なリスク水準だと思う投資額を維持していればいい。