宇宙は中国産業界で最新の分野だ。同国の新興企業は、宇宙産業をとりまく市場の一角でイーロン・マスク氏のスペース・エクスプロレーション・テクノロジーズ(スペースX)やジェフ・ベゾス氏のブルー・オリジンのような企業に真っ向から挑むべく準備を進めている。克服しなければならない技術的課題は多く、事業は依然リスキーだ。例えば、10月下旬に中国北西部で行われた注目のロケット打ち上げは失敗した。だが中国の宇宙技術の分野には民間の新興企業約80社がひしめき、激しい競争を繰り広げていることから、失望する回数よりも躍進が多くなる日は近いとアナリストらは話している。コンサルティング会社アルティメイト・ブルー・ネブラの創業者ラン・ティエンイー氏は打ち上げの試みについて、「3年前、中国の民間企業にできるとは誰も想像していなかった。現在、中国の民間部門は非常に力強い」」と述べた。