「すみません」の代わりに使うだけで印象を爆上げする「魔法の言葉」写真はイメージです Photo:PIXTA

職場での円滑なコミュニケーションのためには何が必要なのか……?そんな悩みを感じたことはないだろうか。きちんとした敬語が使えることは大切だが、働くうえでは親しみやすさや愛嬌(あいきょう)も求められる。丁寧かつ柔らかな印象を与える、ビジネスシーンで便利な技を紹介しよう。※本稿は、高田将代『入社1年目から好かれる人の敬語・話し方のビジネスマナー』(SBクリエイティブ)の一部を抜粋・編集したものです。

親しみやすさや愛嬌で
可愛がられる人になろう

 社会人として信頼されるために、きちんとした敬語が使えることはもちろん重要です。

 ですが、親しみやすさや愛嬌(あいきょう)も、実は働くうえでとても重要な要素です。親しみやすく、愛嬌がある人は可愛がられます。特にこれから仕事をどんどん覚えていく段階では、可愛がられる力はあったほうがよいですよね。そうすれば上司や先輩から、アドバイスをもらえる機会も増えます。

 また、相手にスムーズに受け入れてもらえる、感じのよい柔らかな言い回しができると、仕事がさらに進みやすくなります。同じことを伝える場合でも、伝え方で結果は変わるのです。

「距離感をはかるのが難しい」「今までに愛嬌があると言われたことが1度もない……」という人でも大丈夫です。言い回しなどを工夫することで、失礼にならずに、親しみやすさや愛嬌を感じてもらうことは十分できます。言葉の筋トレでしっかりとマスターしていきましょう。

 きちんとした言葉遣いばかりだと、「相手に堅苦しい思いをさせていないか心配」「相手との距離が縮まらない気がする」と思う人もいるでしょう。確かに、より深い人間関係や信頼関係をつくるためには、相手との距離を縮めることは大切です。

 何度も接するうちに、フランクに付き合えるようになれば、リラックスして話せるようになりますよね。会話がスムーズになると本音を語りやすく、ビジネスの場では、相手のニーズをより正確に把握できるようになるでしょう。

 ただ、相手の様子を見ながら失礼のないように接することは、実はとても高度な技です。きちんとした敬語が身についているからこそ、その場の状況に合わせて、相手に不快感を与えない崩し方ができるのです。

 基本的な言葉遣いを身につけたうえであえて崩している人と、はじめから敬語が使えない人とではまったく違います。

柔らかな「大和言葉」は
角が立たない

 柔らかな言葉遣いとして、ぜひご紹介したいのが大和言葉です。大和言葉は日本に昔からある言葉で、「和語」とも呼ばれています。中国から伝わった漢語や外来語とはまた違う、響きが柔らかく美しい言葉が多くあります。

 大和言葉を使うと角が立ちにくく、相手に対する敬意や配慮がより伝わり、ビジネスコミュニケーションを円滑にする助けになります。