それに対してヨーロッパ型のカジノは、ギャンブルというよりも地域のハイブロウなコミュニティのような位置づけで捉えられています。グランカジノ・ルツェルンも、安全な環境でツーリズム・エンタテインメントをお客様に提供できる施設づくりを心がけています。

 たとえば、富裕層がスイスを訪れたとき、観光をし、食事をとって、その足で気楽に訪れることができる、そんな「大人の社交場」を目指しています。

 伝統や地場の文化を重んじ、ルールを重視する日本の国民性は、スイスと非常によく似ている。観光戦略を考える場合、ヨーロッパ型のカジノは日本の風土に適していると思います。

カジノは観光と密接に結びついている
ヨーロッパ型の中規模カジノは日本向き

――カジノを観光施設として成功させるには、どんなビジネスモデルがありますか。

 すでにカジノは、観光産業と密接に結び付いており、多くの観光客が訪れる場所となっています。カジノ、会議場施設、レクリエーション施設、展示施設、宿泊施設などが一体となったIR(統合型観光リゾート)は、もともと米国で生まれたビジネスモデルですが、今はマカオやシンガポールなど、アジア地域でも誕生しています。

 イメージとしては巨大な複合施設を想像しがちですが、カジノと観光施設が統合され、地域全体を潤す仕組みになっていれば、規模によるメリット・デメリットは関係ありません。だから、立地についても大都市だけでなく、地方都市につくることも十分可能。ヨーロッパ型の中規模なカジノは、地方都市にマッチすると思います。