マネジメントの父と称され、膨大な著作を残したドラッカー。ドラッカーの数々の名言は、多くの経営者の指針となっている。世界最高の経営学者であったドラッカーの著作群の中から、そのエッセンスを紹介。
カリスマは唯一無二の万能薬まがいのプログラムを手にしないと何もできない
リーダーシップはいささかの神秘性もない。平凡なものだ
リーダーシップの本質は行動にある。リーダーシップそれ自体はよいものでも望ましいものでもない。それは手段である。
トップたる者は自らが最も得意とすることを行なわなければならない
トップが身に付けるべき第一の習慣が、なされるべきことを考えること
トップたる者は、自らが得意とするものに集中しなければならない。トップが成果を上げれば、組織が成果を上げ、トップが成果を上げなければ組織も成果を上げられないからである。
経営環境の変化を受けてトップ自身が対処すべき5つの新しい課題
競争の激化を考えるならトップに課された課題はすべて大変な仕事である
今後トップの仕事は、オペラの総監督の仕事に似たものとなる。スターがいる。命令はできない。共演の歌手が大勢いてオーケストラがいる。裏方、そして聴衆がいる。すべて異質の人たちである。
経営管理者には2つの特有の課題がある。彼ら以外の者では果たせない課題である。
経営管理者たるものは、企業全体と自らの部門の仕事ぶりに責任を持つとともに、2つの時間を生き、2つの時間において活動しなければならない
いつまでもワンマンでマネジメントすることなくトップ・トップチームを構築する
チームは一日にしてならず。機能するようになるには時間がかかる
製品は一流、見通しも明るいのに事業が発展しない。その原因は常に同じである。チームとしてのトップマネジメントの欠落である
真摯さに欠けるものが跋扈するとき、組織は死への道をたどる
成功している組織には、あえて人を助けようとせず、人付き合いもよくない上司が必ずいる。愛想が悪くいつも不愉快そうでありながら、誰よりも多くの人たちを教育し、育成する人、最も好かれている人よりも尊敬を得ている人がいる
最高の仕事のためには責任を持たせるための4つの処方が必要である
組織はそこに働く者が最高の仕事をすることを必要とする
仕事で責任を持たせるための処方は4つある。人の正しい配置、仕事の高い基準、自己管理に必要な情報、マネジメント的視点を持たせる機会である。
チェンジ・リーダーあるには予期せぬ成功の追求とそのための予算が必要である
真に新しいものには、それを作った者には想像できなかったニーズと市場がある
最初から完璧なものはあり得ない。必ず予想しなかった問題が出てくる。逆に大きな障害と思ったものが大したことなく、全く存在しないことがある。仕事というものは初めに考えていたものとは必ず違ったものになる。
継続と変革は対立しない。これらは2つの極であり互いに調和すべきものである
変革のためのパートナーシップを継続の基盤として随所に作り上げる
あらゆりものが腐り、壊れていくという“エントロピーの法則”を逃れえない。放置したのでは継続は不可能である。継続のためには変革が必要である。
強味を成果に結び付け弱みを無害化する
成果をあげるには人の強みを生かさなければならない。弱みを気にしすぎてはならない。利用できる限りのあらゆる強味みを総動員しなければならない。強味を生かすことは組織に特有の機能である