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サムスンは既に10年前に進出! 発明大国イスラエルの頭脳を生かせ
【第15回】 2015年7月24日
著者・コラム紹介バックナンバー
加藤スティーブ

イスラエルに直行便就航へ、関係がより密接に

2015年前半、イスラエルのスタートアップエコシステムを振り返る

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イスラエル版スタートアップエコシステムの
2015年前半を振り返る

 イスラエルでは、毎月80~100社、年間で800~1000社のハイテクスタートアップが設立される。2015年も半年が経過して振り返ると、今年設立され、公開されている企業だけでも、300程度はあり、公開されていない企業を加えると、今年も順調に、800~1000社設立されるだろう。

 イスラエルでは、現存するスタートアップは6000社程度である。単純に統計だけをみると、7~10年程度ですべてのスタートアップが入れ替わる「多産多死」の環境で、新陳代謝が激しいのも特徴である。

 このイスラエルで、スタートアップが次々できる仕組みを支えている大きな理由の1つが、スタートアップ企業の買収の多さである。すでに、2015年前半で買収された企業は、58(ただし、公開されている案件に限る)。新設される企業の10社に1社は買収されることになる。新規事業の成功確率は「20に1つ」と言われる世界で、10社に1つは、かなりの「高」確率であろう。買収が成立すれば、投資した資金が循環することになり、エコシステムを形成する。

 2015年6月末時点、現地調査会社が発表したスタートアップ買収総額をみると52.9億ドル(約6400億円)(1ドル=122円換算、公開額に限る)。IPOが、6件3億ドル(約370億円)程度なので、スタートアップ企業の買収額だけを換算しても、6000億円もの金額が、投じられている。

 過去2010~14年の5年間で買収された企業数をみても、80~100の範囲で推移している。年度ごとの買収総額は、凸凹はしているが、20億~90億ドルととても活発な状態を維持している。

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    日本にとって距離的にも心理的にも遠い国、イスラエル。だが、最先端技術を有するスタートアップ企業を輩出する「発明大国」であることは世界で認知されており、インテル、グーグルなど米ハイテク企業の多くがイスラエルに研究開発拠点を置く。韓国のサムスンも既に10年前に進出している。日本企業にも最近ようやく動きが出始めたイスラエル技術を取り込む方策を、イスラテック・加藤スティーブ氏が提言する。

    「サムスンは既に10年前に進出! 発明大国イスラエルの頭脳を生かせ」

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